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第20回「女による女のためのR-18文学賞」大賞・読者賞・友近賞を同時受賞した宮島未奈さんへの贈呈式を開催

女による女のためのR-18文学賞 (C)新潮社

女による女のためのR-18文学賞 (C)新潮社

4月に発表された「第20回女による女のためのR-18文学賞」の受賞者への贈呈式が、6月21日新潮社にて開催されました。

 

活躍する女性作家を輩出する「女による女のためのR-18文学賞」の贈呈式が開催

第15回の大賞受賞者としてデビューした町田そのこさんが今年、本屋大賞を受賞するなど、活躍する女性の書き手を発掘する新人賞として注目を集める「R-18文学賞」。
今回、大賞・読者賞・友近賞という三賞を初めて同時受賞したのは、宮島未奈さんの「ありがとう西武大津店」でした。宮島さんは、滋賀県大津市在住。2018年、2019年にも最終候補に残り、今回、見事賞を獲得しました。

 
競馬ファンだという宮島さんは、「昨年はコントレイルが牡馬(オス馬)の三冠を、デアリングタクトが牝馬(メス馬)の三冠を達成し、史上初の牡馬と牝馬の同時三冠が生まれた年になりました。今年はわたしがR-18文学賞でまさかの史上初の三冠を達成し、三冠ブームが来ているなという感じです」とユーモアを交えて語り、会場は和やかな笑顔に包まれました。

今後の抱負について、「これから先、どんなことが起こるかわかりませんが、健康に気を付けて、地道に書き続けていきたいと思います」と喜びを語りました。

 
受賞作の「ありがとう西武大津店」は、閉店が決まった西武大津店に1ヵ月間毎日通い、ローカルテレビ局が夕方放送するカウントダウン中継に映るという「思い出作り」を始める、女子中学生二人の物語。

今回の応募総数は843作。応募資格は女性に限定、新潮社の女性編集者が第一次~第三次選考を担当した後、最終候補の6作品の中から選考委員の三浦しをんさんと辻村深月さんが大賞を決定、特別選考委員の友近さんが友近賞を決定しました。大賞賞金は30万円。

 

贈呈式での選考委員のコメント

 
◆三浦しをんさん

「登場人物たちにとっても特別な夏だし、世界的に見ても大変なことが起きた夏。その、今この夏ということがさりげなく描かれている。その上で、あらゆる立場、あらゆる時代の人に通じる、若い人たちの気持ちのちょっとした揺らぎが、普遍的なものとして、すごく鮮やかに描かれていた。そこがすごくいいなと思いました」

 
◆辻村深月さん

「選考委員最後の年にこの作品を選べたことがすごく嬉しい。コロナ禍での学生生活は、何かが失われてしまった、通常通りでなくなってしまったことを『可哀想』と言われがちだけれど、一方でそれでも、すべての日々が失われてしまったわけではない。彼らにはその年ならではの、彼らだけの日々がちゃんとあったということが描かれていた。彼女たちの挑戦はとても眩しかったし、いつの時代にも、青春時代は『何もない日々と格闘する』という側面があると思う。それが描かれていたのがとてもよかった」

 
※なお、10年にわたり賞の選考委員をつとめた三浦しをんさん、辻村深月さんによる選考は今回が最後となります。今夏にも募集開始予定の第21回からは、新選考委員が就任します。

 
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女による女のためのR-18文学賞 | 新潮社

 


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