【第20回R-18文学賞】宮島未奈さん「ありがとう西武大津店」が受賞 読者賞、友近賞も受賞し初の3冠を達成!
新潮社は、応募を女性に限定した「女による女のための」公募の文学賞「第20回女による女のためのR-18文学賞」の受賞作を発表しました。
第20回「女による女のためのR-18文学賞」が決定!
第20回「女による女のためのR-18文学賞」の応募総数は、843作品でした。募集原稿を「女性ならではの感性を生かした小説」と定め、応募は女性に限定。新潮社社内の女性編集者らによる一次~三次選考を通過後、三浦しをんさんと辻村深月さんが選考委員として、候補作品の中から大賞、読者賞を選出。また、タレントの友近さんにより、友近賞が選出されました。
<第20回「女による女のためのR-18文学賞」 受賞作品>
■大賞
宮島未奈(みやじま・みな)さん(※応募時ペンネーム:宮島ムーから改名)
「ありがとう西武大津店」
■読者賞
宮島未奈(みやじま・みな)さん(※応募時ペンネーム:宮島ムーから改名)
「ありがとう西武大津店」
■友近賞
宮島未奈(みやじま・みな)さん(※応募時ペンネーム:宮島ムーから改名)
「ありがとう西武大津店」
今回は、三人の選考委員からの評価がもっとも高く、また多くの読者からのコメントを集めた宮島未奈さんの「ありがとう西武大津店」が大賞、読者賞、友近賞を受賞し、初の三冠に輝きました。
受賞作、受賞のことば、ならびに選考委員による選評は、4月22日発売の『小説新潮』5月号に掲載されます。
「R-18文学賞」受賞作あらすじ&受賞者プロフィール
◆「ありがとう西武大津店」あらすじ
中学生のわたし、島崎みゆきには、成瀬という少し変わった幼なじみがいる。成瀬は、「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」と、閉店が決まった西武大津店に毎日通い、ローカルテレビ局が夕方放送するカウントダウン中継に映る「思い出作り」を始める。島崎も巻き込まれていくが、最後の日、成瀬が店に行けなくなり……。
<受賞者・宮島未奈さん プロフィール>
1983年生まれ。静岡県富士市出身。京都大学文学部卒業。滋賀県大津市在住。おすすめスポットは近江神宮と遊覧船ミシガン。
R-18文学賞について
R-18文学賞は、新潮社が主催。応募を女性に限定した「女による女のための」公募の文学賞です。
新潮社の女性編集者が第一次・第二次選考を担当した後、三浦しをんさんと辻村深月さんの二人の女性作家が選考委員として、選ばれた候補作品の中から大賞を決定します。
また、最終選考候補作品の全文を公開し、作品に対するコメントを募集、その「コメントの数とその熱さ」で「読者賞」が決定されます。
ほかに、特別賞として友近さんが選考委員を務める「友近賞」が設けられています。
大賞には賞金30万円が、読者賞には賞金10万円が、友近賞には賞金5万円が贈られます。また、大賞と読者賞には副賞として体組成計(タニタ提供)も進呈。
なお、過去には、窪美澄さん、彩瀬まるさん、一木けいさん、町田そのこさんらが受賞しています。
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▼女による女のためのR-18文学賞 受賞作品発表 | 新潮社
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