「坊っちゃん文学賞」受賞作品集『夢三十夜』が刊行 受賞作15編と受賞作家による新作書き下ろし15編、合わせて30編を収録!
学研プラスは、新進気鋭のショートショート作家たちが競演する『夢三十夜』(5分後の隣のシリーズ)を刊行しました。
「坊っちゃん文学賞」受賞作×受賞作家による新作書き下ろし計30編を収録
「坊っちゃん文学賞」は、明治の文豪・夏目漱石の小説『坊っちゃん』の舞台となった愛媛県松山市が創設した文学賞です。令和元年の第16回から、ショートショートの文学賞にリニューアルしました。アンバサダーとして松山市出身の白濱亜嵐さん(GENERATIONS from EXILE TRIBE)を起用し、第17回の応募数は9318作品。大きな注目を集めている文学賞です。
本書『夢三十夜』では、「坊っちゃん文学賞」受賞作15編と、受賞作家による新作書き下ろし15編、合わせて30編を収録。約4000文字という限られた文字数の中で、新進気鋭の作家たちがその創造力を駆使して、夢のような摩訶不思議な世界を繰り広げています。
例えば、タイプが異なる「家族」を取り出せる「置き家族箱」とは? もしもテレビの砂嵐の中に、助けを求める「お姫さま」の姿が見えたら? それぞれ趣が異なる作風で、ショートショートのさらなる可能性を感じさせる作品ばかりです。
『夢三十夜』とは(発刊の「あとがき」にかえて)
『夢三十夜』は、松山市が主催する「坊っちゃん文学賞」の受賞作と、受賞者による書き下ろし新作を編んだ、ショートショート集です。
「坊っちゃん文学賞」は、松山市制100周年を機に、正岡子規を生み、夏目漱石の小説『坊っちゃん』に描かれた街という、松山市の豊かな文学的土壌を活かして、新しい青春文学の創造と松山市の文化的なイメージを高め、全国にPRするために創設された賞です。これまで、30年以上にわたって継続し、受賞後も活躍を続ける作家や、人気作品を生み出しています。
創設以来、青春小説を募集していた「坊っちゃん文学賞」でしたが、文学の間口をよりいっそう広げることを目的として、第15回(2016年度?2017年度)にショートショート部門を立ち上げ、2019年度、令和の幕開けとともに「ショートショート」の文学賞にリニューアルしました。
そして、「文学の入り口」として再スタートを切った結果、第16回に5628作品、第17回に9318作品と、2年連続で最多応募数を更新するなど、大きな注目を集めています。
ショートショート作家で、第15回のショートショート部門以来審査員長を務めている田丸雅智さんは、「ショートショートとは、簡単に言うと『短くて不思議な物語』、もっと言うと『アイデアと、それを活かした印象的な結末のある物語』」だと語ります。
その言葉通り、今回収録されている30作品(受賞作15作品+受賞者の書き下ろし新作15作品)は、それぞれが個性的で、彩り豊かな輝きを放っています。約4000文字という限られた文字数のなかで、各作品に、ハッとさせられる、あるいはドキッとさせられるアイデアが満載で、読者は最後の一行まで決して油断できません。
喜怒哀楽さまざまな感情を揺さぶられる「夢」のような不思議な物語の数々――そんな作品を収めた本書のタイトルは、言うまでもなく、夏目漱石の幻想的な連作短編「夢十夜」にかけています。
漱石が、今日に至るまで、後世の読者や書き手たちに多大な影響を与え続けているように、豊かな想像力によって生み出された作品は、人々の想像力を刺激します。それが読者の日常生活を豊かにすることもあれば、もう一歩進んで、作品を書くエネルギーに昇華されることもあるでしょう。
「文学の入り口」を謳う「坊っちゃん文学賞」や本書もまた、そんな風に、「あなた」の想像力が飛躍するきっかけになることを願っています。ショートショートの新しい書き手と読み手のご参加をお待ちしています。
「坊っちゃん文学賞」書籍編集委員会
★坊っちゃん文学賞公式サイト:https://bocchan-shortshort-matsuyama.jp/
「5分後の隣のシリーズ」とは
シリーズ累計340万部を突破し、小中学生を中心に圧倒的な人気を誇る「5分後に意外な結末」シリーズ。そのライバルシリーズとして登場したのが本シリーズです。
「5分後」「意外な結末」という枠を越え、さまざまな読書体験を届ける短編集として、シリーズ創刊以来、人気を博しています。
夢三十夜: あなたの想像力が紡ぐ物語 (5分後の隣のシリーズ) 「坊っちゃん文学賞」書籍編集委員会 (編集) 「坊っちゃん文学賞」の受賞作と、受賞作家が書き下ろした新作ショートショート30編を収録。予想を裏切るドンデン返し、詩的なイマジネーションが凝縮された作品など、ショートショートの可能性を広げる、想像力を刺激する不思議な作品集。 |
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