第6回大藪春彦新人賞受賞作家・天羽恵さん長篇デビュー作『もゆる椿』が刊行
2022年に「日盛りの蝉」で第6回大藪春彦新人賞を受賞した天羽恵さんの長篇デビュー作『もゆる椿』が徳間書店より刊行されました。
なお、天羽さんの第6回大藪春彦新人賞受賞作にして、短篇デビュー作である『日盛りの蝉』は、期間限定(11月末日までの予定)で、各電子書籍ストアにて無料で配信中です。
お役目は必殺!? 刺客となった少女と人斬れぬ御供の武士。死への旅路にあったのは――
【あらすじ】
「無念を晴らすためやったら、鬼にでも夜叉にでも、喜んでなったる」
道場剣一筋の真木誠二郎は、裏目付の佐野に見込まれてある御役目を言い渡される。
尊皇攘夷派の黒幕を誅殺すべく、江戸から京まで刺客の供をせよというのだ。
鬼のような刺客と聞いて生来の臆病者である誠二郎は怯えるが、現れたのは年端もいかない少女・美津だった――。
時代小説に新風を起こす業火の仇討ち旅が始まる!
<推薦コメント>
◆今野敏さん
「仇討ちに謀略。なんと贅沢なエンターテインメントだろう。」
◆澤田瞳子さん
「人とは何か、鬼とは何か、そして生きるとは。自らの生を賭して足掻くことは、かくも切なく美しい。」
<著者コメント>
「臆病者で怖がりの誠二郎と、怖いもの知らずで勇ましい美津。真逆な二人が、反目し合うのではなく、互いを補い合いながら苦難を乗り越えていきます。そんな二人の危なっかしい道中を、応援しつつ楽しんでいただければ幸いです。」
――天羽恵
『日盛りの蝉』――各電子書籍ストアにて期間限定で無料配信中!
第6回大藪春彦新人賞受賞作にして、短篇デビュー作である『日盛りの蝉(ひざかりのせみ)』は、期間限定(11月末日までの予定)で、各電子書籍ストアにて無料で配信中です。
【あらすじ】
蝉の鳴き声が響いている。
女郎のおさきは楼主に呼ばれ、内所の障子を引き開けた。
そこにいたのは見知らぬ顔の若い侍。
用向きが読めないおさきに、藤岡と呼ばれた侍は頭を下げた。
「おさきとやら。厄介をかけるが、よろしく頼む」
藤岡の敵を討つため、おさきは仮初の夫婦を演じることに――。
<選評より(抜粋)>
◎今野敏さん
語り口のうまさに圧倒され、受賞作に推すしかないと思った。
◎馳星周さん
舞台設定、キャラクター造形、ストーリー展開、文章力、どれをとってもプロの作家顔負けの上手さでケチをつける隙がない。
◎徳間書店文芸編集部編集長
オーソドックスなネタに、スワッピングという変化球をうまく掛け合わせている点が見事です。
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著者プロフィール
天羽恵(あまう・めぐみ)さんは、1958年生まれ、兵庫県出身。「日盛りの蝉」で第6回大藪春彦新人賞を受賞。
本作『もゆる椿』が長篇デビュー作となる。
もゆる椿 天羽恵 (著) 第6回大藪春彦新人賞を受賞した天羽恵、凄烈なるデビューへ! 御役目は必殺!? |
日盛りの蝉(第6回大藪春彦新人賞受賞作) 天羽恵 (著) ※受賞作のほか、選評および受賞の言葉を収録 |
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