文筆業・井川直子さんが『シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録』を刊行 note連載「#何が正解なのかわからない」を書籍化
文筆業の井川直子さんがメディアプラットフォーム「note」で連載している「#何が正解なのかわからない」(https://note.com/naokoikawa/m/mb7e94776b780)が、『シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録』として、文藝春秋より刊行されました。
文筆業・井川直子さんがnoteでつづった記録が書籍化!
2020年4月に発令された一度目の緊急事態宣言。これまで食の世界を見続けてきた井川直子さんは、書き手として自分にできることを考え、シェフたちのリアルな声をnoteで届けはじめました。
本書はその記事に加え、新しく書き下ろしを加えて構成されています。
<本書の概要>
コロナ禍で苦境に置かれた飲食業界。
補償なき自主休業か、儲けの出ない営業か、それとも他に道はあるのだろうか。レストランやお店を続けることはできるのか。料理人であり、スタッフを抱えるリーダーでもあるシェフたちの心は揺れに揺れた。
2020年春の緊急事態宣言、そして冬の感染再拡大を前にシェフたちは何を思い、どう動いたのか。そして「これから」のお店の舵取りは?
フランス料理のグランメゾン、横丁の老舗にオフィス街の新店――。刻々と変わりゆく状況下、シェフたちへの取材をライフワークとする著者が、願いを込めて書きとめた34人の言葉の記録。
【インタビュー対象者】 ※敬称略
「TACUBO」田窪大祐
「リ・カーリカ」堤亮輔
「シンシア」石井真介
「ロッツォシチリア」阿部努
「酒井商会」酒井英彰
「ビストロシンバ」菊地佑自
「コート・ドール」斉須政雄
「麦酒屋 るぷりん」西塚晃久
「鳥福」村山 茂
「イタリア料理 樋渡」原 耕平
「マンナ」原 優子
「焼鳥今井」今井充史
「オステリア・ナカムラ」中村直行
「ジョンティ」富田裕之
「ル・ブルギニオン」菊地美升
「オトナノイザカヤ中戸川」中戸川 弾
「オストゥ」宮根正人
「高太郎」林 高太郎
「ピッツェリア イル・タンブレッロ」大坪善久
「ラ メゾン ド 一升vin」岩倉久恵
「琉球チャイニーズ TAMA」玉代勢文廣
「クインディ」塩原弘太
「七草」前沢リカ
「パッソ ア パッソ」有馬邦明
「オード」生井祐介
「すし 㐂邑」木村康司
「荒木町 きんつぎ」佐藤正規
「眠庵」柳澤 宙
「ヴォーロ・コズィ」西口大輔
「葡呑」中湊 茂
「オルランド」小串貴昌
「レフェルヴェソンス」生江史伸
「 ワイン スタンド ワルツ」大山恭弘
「銀座・器楽亭」浅倉鼓太郎
著者・井川直子さんのコメント
すでに1年を越えたコロナ禍。中でも2020年春の第一波は、得体の知れないウイルスへの恐怖と戸惑い、混乱の極みでした。 その中で聞こえてきた「何が正解なのかわからない」(https://note.com/naokoikawa/m/mb7e94776b780)という飲食店店主たちの声。突き動かされるように始めたのが、noteでの連載です。
情勢が1日でも激変する日々でしたから、取材の翌日には発表したい。字数の制限も設けたくない。そのスピード感と自由は、紙媒体にはありません。一方で多くの人に読んでもらうには、ブログなど個人的な場所でなく、開かれた場所のほうがいい。これらの条件にnoteという媒体はぴったりでした。
喉元過ぎれば、人の記憶は変質します。noteに記録した34人の「今日の答」は、後から振り返ったのでは決して聞けない、生々しい肉声の集積となりました。彼らの言葉を、今度は50年後、100年後の人たちにも、書籍で届けたいと願っています。
著者プロフィール
著者の井川直子(いかわ・なおこ)さんは、秋田県出身。文筆業。
広告代理店、広告制作会社を経てフリーランスのライターとなり、広告を中心に活動。2003年、イタリア現地で修業中の日本人コックたち24人のルポルタージュ『イタリアに行ってコックになる』(柴田書店)を上梓。これを機に書籍・雑誌等で取材・執筆活動を始める。
現在、主に料理人、生産者、醸造家など、食と酒にまつわる「ひと」と「時代」をテーマとしたノンフィクションを執筆。エッセイも手がける。
★note:https://note.com/naokoikawa
★HP:https://www.naokoikawa.com/
シェフたちのコロナ禍 道なき道をゆく三十四人の記録 井川 直子 (著) |
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