コロナ禍のイタリアで若者たちが綴った日々の記録『デカメロン2020』刊行
方丈社は、コロナ禍のイタリアで若者たちが綴った日々の記録『デカメロン2020』(企画・翻訳:内田洋子さん)を刊行しました。
クラウドファンディングで200万円以上を集め、装幀や紙、印刷、製本にこだわった美しい本に仕上がりました。
コロナ禍のイタリアで人々の気持ちや生活はどう変わっていったのか?
2020年3月、新型コロナウイルスの猛襲を受け、
ロックダウンが発令されたイタリアで、
24人の若者たちが見つめ、耳を傾け、語り始めた。
まるで『デカメロン』のように。
あの瞬間。見上げる目。甘い匂い。笑い声。手のぬくもり。
消してはならないことがある。小さな声が積み重なって歴史となる。
強く、温かで澄みきった若者たちの言葉を集めた、
3月10日から5月27日までのかけがえのない記録集。
『デカメロン2020』はコデックス装という糸綴の背中がそのまま見えるような仕立てになっています。コデックス装は、本の開きがとても良くノド元まで開くため、手で押さえなくても開いたままの状態を保つことができます。
また、『デカメロン2020』は1ページとして同じレイアウトはなく、折ごとに異なった2色と4色のページで構成され、アートブックのような作りになっています。
<書籍概要> ※敬称略
■著者:イタリアの若者たち
(ジュリ・G・ピズ、アントニオッティ・A、ボナディマーニ・A、ボルゴノーヴォ・D、コンケット・A、クレアンツァ・S、ダモンティ・C、ディ・ナポリ・J、ロ・S・M、ランツァ・C、ミオット・A、モリナーリ・S、パリアルーロ・C、パリアルーロ・サーラ、パリアルーロ・シルヴィア、ピントゥス・G、ライネーリ・M、ロッシ・カイロ・M、サンティ・E、スカッチーニ・O、セッティ・A、スルブリエヴィチ・V、トロンビン・A、ヴォアリーノ・M)
■企画・翻訳:内田洋子
■体裁:B5判変形、コデックス装、256頁
■定価:2500円+税
■アートディレクション:中川真吾
■発行:方丈社
内田洋子さん プロフィール
内田洋子(うちだ・ようこ)さんは、1959年神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。通信社ウーノ・アソシエイツ代表。
2011年『ジーノの家 イタリア10景』(文春文庫)で日本エッセイスト・クラブ賞、講談社エッセイ賞をダブル受賞。2019年度ウンベルト・アニエッリ財団の<最優秀ジャーナリスト賞>受賞。2020年度ブックシティ財団、イタリア書店員連盟、本の行商人連盟の<金の籠賞>受賞。
著書に『ミラノの太陽、シチリアの月』(小学館文庫)、『皿の中に、イタリア』(講談社文庫)、 『イタリア発イタリア着』(朝日文庫)、『十二章のイタリア』(東京創元社)、『対岸のヴェネツィア』(集英社)、 『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』『もうひとつのモンテレッジォの物語』(方丈社)、『サルデーニャの蜜蜂』(小学館)など。翻訳書に『パパの電話を待ちながら』(著:ジャンニ・ロダーリさん/講談社文庫)など。
最新刊は『イタリアの引き出し』(朝日文庫)。
デカメロン2020 イタリアの若者たち (著), 内田洋子 (翻訳) あの瞬間。せつない目。おいしい匂い。笑い声。手のぬくもり。消してはならないことがある。小さな声が積み重なって歴史となる。強く、温かで澄みきった若者たちの言葉を集めた、3月10日から5月27日までのかけがえのない記録集。 |
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