季刊誌『kotoba』2020年冬号の特集は「司馬遼太郎 解体新書」
集英社は、クオータリー『kotoba』2020年冬号(第42号)を12月4日に発売します。特集は「司馬遼太郎 解体新書」。
特集「司馬遼太郎 解体新書」について
昭和を代表する作家・司馬遼太郎さん。壮大なスケールと独特の筆致で描かれる『竜馬がゆく』『燃えよ剣』『坂の上の雲』『街道をゆく』などの代表作は、映像作品としても楽しまれ、新たな読者を生み出しています。
なぜ、司馬作品は時代の波を超えて、今も人々の心を揺さぶり続けるのか?
没後25年をむかえる今、稀代の国民作家の本質に迫ります。
【特集構成】
Part1 司馬作品の愉しみ
清水克行/司馬遼太郎が描けなかった世界
ポール・マッカーシー/“国民的作家”とは何か?どう生まれるのか?
今尾恵介/地形図を眺める司馬遼太郎
末國善己/初期伝奇小説に見る戦前と戦後の断絶――日本人起源論を中心に
小松 宰/司馬遼太郎の映画化作品――テロリズムと天皇制への視点
司馬遼太郎 年譜
Part2 作家が読む司馬
山本一力/“土佐の龍馬”を“日本の龍馬”にしてくれた人
宮城谷昌光/不朽の司馬文学
原田眞人/司馬史眼の真髄
和月伸宏/司馬遼太郎へのリスペクトと『るろうに剣心』
和田 竜/魅力あるキャラクターのつくり方
永井紗耶子/司馬遼太郎的「恋愛の描き方」
Part3 社会と司馬、社会の中の司馬
大澤真幸/「我々の死者」を取り戻す物語
佐藤優/新聞記者の矜持
石戸諭/司馬史観と右派論壇
與那覇潤/「司馬史観」に学ぶ共存への努力
助川幸逸郎/司馬遼太郎はなぜ昭和を書けなかったか
山田朗/歴史から何を汲み取るか――司馬史観の再検討
今だから読みたい! 司馬遼太郎 厳選42作品解説
『kotoba』第42号の内容(特集「司馬遼太郎 解体新書」を除く)
kotobaの人/豊原功補インタビュー/日本映画はどう進化していくのか?
インタビュー・角田光代/苦悩の小説家だからこそ生まれたかけがえのない愉悦の表現
[連載]
大岡 玲/写真を読む
山下裕二/美を凝視する
阿川佐和子/吾も老の花
イアン・マクドゥーガル/映画翻訳に恋して
大野和基/未来を語る人
葉月けめこ/時代うた―詞人のことば
高島正憲/歴史にあらわれた数字
高橋源一郎/失われたTOKIOを求めて
中野香織/スポーツとファッション
中条省平/アルベール・カミュ――不条理に抗して生きるために――
小島道裕/見て楽しむ中世の古文書
おほしんたろう/おほことば
[kotobaの森]
著者インタビュー/斎藤美奈子『中古典のすすめ』
仲俣暁生/21世紀に書かれた「百年の名著」を読む
大村次郷/悠久のコトバ
山口 進/人は何を食べてきたか
町山智浩/映画の台詞
◆五木寛之さん「人生のレシピ」シリーズ第7弾『本を友とする生き方』が刊行 | 本のページ
◆東浩紀さん「訂正可能性の哲学」の実践&応用編『訂正する力』が刊行 | 本のページ
◆司馬作品の世界を存分に味わう『生誕100年 司馬遼太郎の現在地』が刊行 | 本のページ
◆累計386万部超!司馬遼太郎さんのベストセラー『峠』を役所広司さん主演で映画化! 東京&仙台で試写会も | 本のページ