日本語で読める台湾の本を紹介する「TAIWAN BOOKS 台湾好書」発行 カバーイラストは高妍さん
台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは、台湾の代表的な文学作品を日本の若い世代に紹介するため、11月11日に日本語による小冊子「TAIWAN BOOKS 台湾好書」を発行しました。
この小冊子は、日本で出版している日本語訳された台湾の本を日本の方たちに紹介するため、台湾の良書18作品を紹介しており、読書から台湾への認識を深めることを推奨し、台湾の出版物のブランド確立を目指しています。
なお、カバーイラストは村上春樹さん著『猫を棄てる』の挿画を描いて話題になった高妍さんが担当しています。
日本語で読める台湾の本、おすすめ18冊を紹介する 「TAIWAN BOOKS 台灣好書」小冊子を発行
これまで、台湾の作家による書籍が毎年10冊以上、日本の出版社から発行されているものの、その読者層は学術界や研究者の間にとどまり、「一般読者」まで十分に届いているとはいえませんでした。
とりわけ近年の台湾ブームにより、台湾ファンになり台湾の本を読みたくなった人や、読書は好きだが台湾の本を読んだことがない人の多くが、台湾の本を探すための分かりやすい情報が見つからないという状況がありました。
そこで今回、日本語訳された台湾の本を読んだことがない日本の潜在的読者層を開拓するため、台湾文化センターは、日本で台湾書籍の翻訳出版の版権エージェントである「太台本屋 tai-tai books」に今年初めて委託し、小冊子「TAIWAN BOOKS 台湾好書」を制作しました。
台湾文学を研究する日本の研究者の視点も取り入れるため、大妻女子大学准教授の赤松美和子さんおよび獨協大学専任講師の田川聡士さんに、日本の方たちに受け入れられやすい代表的な台湾文学作品のセレクトを協力してもらい、小冊子の中で紹介しています。
「TAIWAN BOOKS 台湾好書」日本語小冊子は、日本の高校生から40歳までの読者層をターゲットに「面白くて味わい深い本」をセレクトしており、2018年からこれまでに日本語訳で出版された台湾の本を9作品と、2020年末から2021年上半期に日本語訳で出版予定の9作品を紹介しています。
日本の若者が日本語訳された台湾の作品を選ぶ際の参考となるよう、小冊子には各作品のリードが掲載されています。
また、小冊子には日本在住の台湾人作家である張維中(ちょう・いちゅう)さんが巻頭コラム「本から見える台湾のいま」を執筆し、台湾で近年出版された本の現況を紹介し、それぞれ異なる観点からの台湾を日本の方たちに伝えています。
高妍さんがカバーイラストで台湾のレトロな美しさを表現
今回、村上春樹さんの著書のカバーイラストや挿絵も担当したことがある高妍(がお・いえん)さんが小冊子のカバーイラストを描きました。
高妍さんは台湾の格子窓と古民家をモチーフに、台湾のレトロな美しさを表現しました。
高妍さんは今回のカバーイラストについて、「この台湾の本を紹介する日本語版小冊子のカバーイラストを描かせていただき、とても嬉しく、光栄に思います。台湾のクリエイターの一人として、もっとたくさんの面白い台湾作品が、もっと多くの人に読んでもらえることを心から願います」とのメッセージを寄せています。
「TAIWAN BOOKS 台湾好書」を書店等で配布 Webでも公開!
「TAIWAN BOOKS 台湾好書」日本語小冊子は、11月下旬より台北駐日経済文化代表処台湾文化センターおよび日本全国70カ所の書店や台湾関連施設で無料配布され、日本の読書家や台湾ファンに向けて提供されます。
また、小冊子の内容は台湾文化センターの公式ウェブサイトでも同時公開されます。
★「TAIWAN BOOKS 台湾好書 2020」ウェブサイト:https://jp.taiwan.culture.tw/informationlist_57_3788_1.html
★「TAIWAN BOOKS 台灣好書」PDF版ダウンロードリンク:https://mocfile.moc.gov.tw/files/202011/56742d20-b8cd-409a-bf71-a2c30222e043.pdf
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