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台湾生まれのハードボイルド探偵登場!「第13回翻訳ミステリー大賞」受賞作『台北プライベートアイ』が文庫化

2022年に第13回翻訳ミステリー大賞とファルコン賞(マルタの鷹協会日本支部主催)をダブル受賞した、紀蔚然さん著『台北プライベートアイ』が文庫化され、文春文庫より刊行されました。翻訳は『辮髪のシャーロック・ホームズ』などの邦訳を務めた舩山むつみさんが担当。

なお、5月24日には続編となる『DV8 台北プライベートアイ2』が刊行されます。

 

台湾発、私立探偵小説の新たなる傑作が登場!

探偵VS犯人のスリリングなストーリー展開と、ハードボイルド小説から受け継いだシニカルなモノローグ、台湾らしい丁々発止の会話――。

台湾を代表する劇作家が満を持して放った初めての小説は台湾で話題を呼び、台北国際ブックフェア大賞などを受賞。フランス、イタリア、トルコ、韓国、タイ、中国語簡体字版が刊行されました。

2021年に邦訳が刊行されると日本でも話題を呼び、2022年には第13回翻訳ミステリー大賞とファルコン賞(マルタの鷹協会日本支部主催)をダブル受賞しています。

 
【あらすじ】

監視カメラの網の目をかいくぐり、殺人を続ける犯人の正体は?

劇作家で大学教授でもある呉誠(ウ―チェン)は若い頃からパニック障害と鬱に悩まされてきた。ある日、日頃の鬱憤が爆発して酒席で出席者全員を辛辣に罵倒してしまう。恥じ入った呉誠は芝居も教職もなげうって台北の裏路地・臥龍街に隠棲し、私立探偵の看板を掲げることに。

 
にわか仕立ての素人探偵は、やがて台北中を震撼させる六張犂(リョウチャンリ)連続殺人事件に巻き込まれる。呉誠は己の冤罪をはらすため、自分の力で真犯人を見つけ出すことを誓う。

監視カメラが路地の隅々まで設置された台北で次々と殺人を行う謎のシリアルキラー〈六張犂の殺人鬼〉の正体とは?

 

著者プロフィール

 
■紀蔚然(き・うつぜん)さん

1954年生まれ、台湾・基隆出身。輔仁大学卒業。アメリカのアイオワ大学で博士号を取得。台湾大学戯劇学系(演劇学部)名誉教授。2013年に国家文藝賞(演劇部門)を受賞。舞台演劇の脚本を多数発表

 
■訳:舩山むつみ(ふなやま・むつみ)さん

東北大学文学部(フランス文学専攻)、慶應義塾大学法学部(政治学専攻)卒業。日経国際ニュースセンター、在日スイス大使館科学技術部などを経て、翻訳者に。

訳書に『ジャック・マーの生声』『2000年前からローマの哲人は知っていた 選ばれる方法』(ともに文響社)、『7つの階級――英国階級調査報告』(東洋経済新報社)、第9回日本翻訳大賞を受賞した『辮髪のシャーロック・ホームズ 神探福邇の事件簿』(文藝春秋)など。全国通訳案内士(英語・中国語・フランス語)。

 

台北プライベートアイ (文春文庫)
紀 蔚然 (著), 舩山 むつみ (翻訳)

<続編>

DV8 台北プライベートアイ2
紀 蔚然 (著), 舩山 むつみ (翻訳)

台北郊外の街・淡水に引っ越した私立探偵の呉誠は、人捜しをきっかけに20年前に容疑者死亡で幕を閉じた連続殺人事件の真相に迫る。

 


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