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萩尾望都さんが創作の秘密を語る『萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界』刊行 女子美術大学の特別講義を単行本化

萩尾望都さん著『萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界 ~女子美での講義より~』

萩尾望都さん著『萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界 ~女子美での講義より~』

マンガ界のレジェンド・萩尾望都さんが創作の秘密を語る書籍『萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界 ~女子美での講義より~』が、ビジネス社より刊行されました。

 

トランスジェンダーのキャラクターが多いのはなぜか? 未来と近世が混じる世界観は、どこから来るのか?

本書は、日本を代表する漫画家・萩尾望都さんが女子美術大学で行っている特別講義を単行本化したものです。

 
貴重な資料を交えながら、トランスジェンダーのキャラクターがよく登場するのはなぜか、『王妃マルゴ』を描こうと思った動機、代表作『ポーの一族』を40年ぶりに再開するに至った心境など、創作の秘密を語ります。

 

宇宙飛行士・山崎直子さん、美術史家・中野京子さん、シンガーソングライター・イルカさんとの貴重な対談も収録!

宇宙飛行士・山崎直子さんとの対談では、想像で描いた宇宙の物語に、現実の宇宙開発が近づいていることに驚き、美術史家・中野京子さんとの対談では、宮廷ファッションやメイクの話題で盛り上がります。

 
カラオケの持ち歌が「なごり雪」という萩尾望都さんとシンガーソングライター・イルカさんは、同じ世代の女性アーティストとして、男性社会の中で葛藤してきた互いの歩みを振り返ります。

 

本書「はじめに」より(抜粋)

(「はじめに」より)

2011年に「女子美の客員教授になりませんか」とお勧めをいただきました。
教室では女子美の学生さんが熱心にお話を聞いてくださる。
一般の聴講生の方も、楽しそうに聞いてくださる。
時々はゲストの方に加わってもらって、興味ある分野の珍しいお話を聞きます。
そういう講義のお話を集めたのが、今回、1冊の本になりました。
毎回、教室で感じた聴講生や若い人のエネルギーや、キラキラした眼差しを思い出します。

女子美での講演内容を再現。貴重な資料とともに、創作の秘密に迫ります。 (C)Moto Hagio / SHOGAKUKAN

女子美での講演内容を再現。貴重な資料とともに、創作の秘密に迫ります。 (C)Moto Hagio / SHOGAKUKAN

 

本書の構成

第1章 宇宙飛行士・山崎直子さんとの対談 宇宙・女性・漫画

第2章 トランスジェンダーのキャラクターは、どこから生まれてくるのか

第3章 美術史家・中野京子さんとの対談 美術と漫画 歴史と漫画

第4章 萩尾望都さんへ10の質問

第5章 シンガーソングライター・イルカさんとの対談 好きなことを一生やり続ける力

 

萩尾望都さん プロフィール

萩尾望都(はぎお・もと)さんは、1949年、福岡県生まれ。1969年「ルルとミミ」でデビュー以来、SFやファンタジーなどを取り入れた壮大な作風で名作を生み出し続けている。

1976年『ポーの一族』『11人いる!』で第21回小学館漫画賞、1997年『残酷な神が支配する』で第1回手塚治虫文化賞マンガ優秀賞、2006年『バルバラ異界』で第27回日本SF大賞を受賞するなど受賞歴多数。2012年には少女マンガ家として初の紫綬褒章を受章。2016年、40年ぶりに『ポーの一族』の新作を発表。2017年朝日賞を受賞。2019年文化功労者に選出。

 

萩尾望都 紡ぎつづけるマンガの世界 ~女子美での講義より~
萩尾 望都 (著)

萩尾望都、女子美でマンガを語る。

細密なヨーロッパ歴史絵巻から独創的なSFまでマンガ人生を振り返り、創作活動の源泉を語る。
【司会:内山博子(女子美術大学教授)】

「宇宙飛行士 山崎直子」「美術史家 中野京子」「シンガーソングライター イルカ」との対談も収録。

ときあかされる創作の秘密。

 


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