長浦京さん4作目『アンダードッグス』は、1997年の香港が舞台のハリウッド級エンタメ小説 著者インタビューをカドブンで公開
長浦京さん著『アンダードッグス』が、KADOKAWAより刊行されました。また、文芸WEBマガジン「カドブン」では、著者インタビューも公開中です。
国家機密を奪い取れ!ハリウッド級のエンタメ小説『アンダードッグス』が発売に!
デビュー2作目の『リボルバー・リリー』が満場一致で第19回大藪春彦賞を受賞するなど、新時代のハードボイルドの書き手として注目を集める作家・長浦京さん。その4作目は、1997年の香港を舞台に繰り広げられる手に汗握るエンタメ小説です。
「2020年手に汗握り小説大賞」決定!もう面白すぎて鼻血出そう。この小説、ヤバ過ぎですってば!
――精文館書店中島新町店 久田かおりさん
<『アンダードッグス』の読みどころ>
■1.キャラクターがすごい!
◎主人公は元官僚の“負け犬”古葉(こば)慶太
政治家のスケープゴートとして使われ失職。失意のどん底に!
そこに現れたのがイタリア人大富豪・マッシモ。古葉に危険な仕事を持ちかける。
◎国籍もバラバラな一癖も二癖もある仲間たち
ジャービス・・・元銀行員のイギリス人
イラリ・・・元IT技術者のフィンランド人
林彩華(リン ツァイファ)・・・政府機関に勤める香港人
ミア ・・・古葉たちのチームの警護役として雇われたオーストラリア人
■2.スケールがすごい!
◎舞台は1997年、中国返還直前の香港。ターゲットは“国家機密”!
◎敵は大国の情報機関
■3.先の読めなさがすごい!
◎上手くいかなすぎる展開の連続
◎三つ巴、四つ巴と変わっていく勢力図
◎裏切り者は誰だ!?
◎現代パート(2018)と過去パート(1997)の交差
◆「カドブン」で著者インタビュー&池上冬樹さんによるレビューを公開!
★著者・長浦京さんインタビュー「中国になる前の香港で、どん底サラリーマンが国家機密争奪戦に巻き込まれ……。」:https://kadobun.jp/feature/interview/66ubxwsl3f0o.html
★文芸評論家 池上冬樹さんによるレビュー「映画『ボーン・アイデンティティー』の流れを汲む、世界レベルのアクション・ハードボイルド!」:https://kadobun.jp/reviews/3t51z5bcb3ac.html
『アンダードッグス』について
<あらすじ>
世界に、牙を剥け。
1997年、返還前夜の香港で、負け犬たち(アンダードッグス)の逆襲が始まる。
敵は大国、狙うは国家機密!
「甘さも迷いも今は捨てろ。捨てなきゃ死ぬぞ」
「君の選択肢に『No(拒否)』はない。『Si(承諾)』でなければ『morte(死)』だ」
――1996年末、元官僚の証券マン・古葉慶太は、顧客の大富豪・マッシモからある計画を託される。それは、中国返還直前の香港から密かに運び出される国家機密を強奪せよというものだった。
かつて政争に巻き込まれ失脚した古葉は、逆襲の機会とばかりに香港へ飛ぶ。だが、彼を待っていたのは、国籍もバラバラな“負け犬”仲間たちと、計画を狙う米露英中、各国情報機関だった――。
裏切るか、見破るか。策謀の渦巻く香港を“負け犬”たちが駆け抜ける!
※初出:『小説 野性時代』2019年2月号~2020年1月号まで連載された「ルーザーズ1997」を加筆修正のうえ、改題して単行本化
著者プロフィール
著者の長浦京(ながうら・きょう)さんは、1967年埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒業。出版社勤務、音楽ライターなどを経て放送作家に。その後、指定難病にかかり闘病生活に入る。
2011年、退院後に初めて書き上げた『赤刃』で、第6回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。2017年、デビュー2作目となる『リボルバー・リリー』で第19回大藪春彦賞を受賞。2019年、3作目『マーダーズ』で第73回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)候補、第2回細谷正充賞を受賞。
アンダードッグス 長浦 京 (著) 世界に、牙を剥け。2020年大本命の超弩級ミステリー巨編! 1997年、中国返還前夜の香港に隠された国家機密を奪取せよ! |
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