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【第51回大宅壮一ノンフィクション賞】小川さやかさん『チョンキンマンションのボスは知っている』が受賞 河合隼雄学芸賞とW受賞

第51回大宅壮一ノンフィクション賞が決定!

第51回大宅壮一ノンフィクション賞が決定!

日本文学振興会は6月12日、第51回大宅壮一ノンフィクション賞(大宅賞)の受賞作を発表しました。

 

第51回大宅壮一ノンフィクション賞が決定!

第51回大宅壮一ノンフィクション賞の選考委員会が6月11日に開催され、次の通り受賞作が決定しました。

 
<第51回大宅壮一ノンフィクション賞 受賞作品

小川さやか(おがわ・さやか)さん
『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』(春秋社)

 
受賞者の小川さやかさんは、1978年生まれ。愛知県尾張旭市出身。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程指導認定退学。国立民族学博物館研究戦略センター機関研究員、同センター助教、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授を経て、現在、同研究科教授。専門は文化人類学、アフリカ研究。2011年『都市を生きぬくための狡知』でサントリー学芸賞を受賞。なお、今回の受賞作『チョンキンマンションのボスは知っている』は今月発表になった第8回河合隼雄学芸賞も受賞しています。

 
選考委員は、梯久美子さん、後藤正治さん、佐藤優さん、出口治明さん、森健さん。

 
また、今回の候補作は以下の5作品でした。

【第51回大宅壮一ノンフィクション賞候補作】
◎小川さやかさん『チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学』(春秋社)
◎常井健一さん『無敗の男 中村喜四郎 全告白』(文藝春秋)
◎濱野ちひろさん『聖なるズー』(集英社)
◎ブレイディみかこさん『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)
◎宮下洋一さん『安楽死を遂げた日本人』(小学館)

 

大宅壮一ノンフィクション賞について

大宅壮一ノンフィクション賞は、大宅壮一さんの業績を記念して1970年に創設。各年の優れたノンフィクション作品を表彰する文学賞です。

公益財団法人日本文学振興会が主催し、株式会社文藝春秋が運営。前年1月1日から12月31日までに発表された作品を対象とします。

 
なお、同賞は2017年より「大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞」に名称を変更して開催されていましたが、前回より名称を元の「大宅壮一ノンフィクション賞」に戻しています。それに伴い、回数も通算での「第51回」となっています。

 

チョンキンマンションのボスは知っている: アングラ経済の人類学
小川 さやか (著)

香港のタンザニア人ビジネスマンの生活は、日本の常識から見れば「まさか! 」の連続。交易人、難民、裏稼業に勤しむ者も巻きこんだ互助組合、SNSによる独自のシェア経済…。既存の制度にみじんも期待しない人々が見出した、合理的で可能性に満ちた有り様とは。閉塞した日本の状況を打破するヒントに満ちた一冊。

 
【関連】
大宅壮一ノンフィクション賞|日本文学振興会

 


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