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凪良ゆうさん2020年本屋大賞受賞作『流浪の月』が37万部突破!

凪良ゆうさん著『流浪の月』(東京創元社)

凪良ゆうさん著『流浪の月』(東京創元社)

2020年4月に発表された第17回本屋大賞の第1位に凪良ゆうさん著『流浪の月』が選ばれました。

今年は新型コロナウイルスの影響により、YouTubeによる配信のみでの発表会となりましたが、受賞後は売行きを順調に伸ばし続け、多くの書店でベストセラーランキング1位を継続しています(4月売上)。
また、大手取次会社である日販(4/7、4/14日 日販調べ)、トーハン(4/14、4/21調べ 総合)のベストセラーで2週連続、オリコンランキングでは3週連続第1位(4/6~4/26)を獲得。口コミでも話題を広げ、SNS上では今も連日のように読者の感想がアップされています。

また、新型コロナウイルスの感染防止対策の一環として、多くの書店が休業している中で更なる重版もかかり、累計37万部を突破しました。

なお、現在、新型コロナウイルスの影響により、休業や短縮営業を余儀なくされている書店に対し、何か応援出来ないかと、凪良ゆうさんご自身の発案で企画を検討中とのことです。

 
<凪良ゆうさん 本屋大賞受賞のことば>

まさか本屋大賞をいただけるとは思っていなかったので、とても驚いています。万人受けしづらいテーマなので、好き嫌いが分かれるだろうなと発売前は覚悟していました。それが蓋を開けると受け入れてくれる人が多くて、本当に意外な喜びでした。

さらに本屋大賞にノミネートしていただき、それだけでもう奇跡だと思っていたので、大賞受賞のお知らせをいただいたときは、ぽかんとして言葉を失ってしまいました。遠くの夜空で光ってる一等星がひょーんと手の中に落ちてきたような感じというか、ほんとにわたしがもらっていいの? と今もおろおろしています。

本屋大賞は常に読者さんと接している書店員さんの支持で決まるという意味で、読者さんに一番近い賞です。本屋大賞ならおもしろいだろうと手に取ってくれる読者さんの期待に全力で応えたい、同時にその賞をいただいた『流浪の月』を越える物語を書くのは大変だろうなあと、喜びと一緒にほんの少しプレッシャーも感じています。

あらすじをまとめて、こういうお話ですと紹介がしづらい物語なのですが、昔から世間と自分のズレのようなものを感じていて、善意に基づく「あなたのためを思って」という言葉に違和感を覚えていました。それが如実に現れた物語かなと思っています。

読んでくださった方からは、自分だったらどうだろうと考える感想を多くいただき、物語を通じて読者さんと気持ちと交じわらせることができたようで、それが書き手として一番嬉しいことです。これからも、誰かの心に触れる物語を書いていきたいと思います。

 
<著者プロフィール>

撮影:小島アツシ

撮影:小島アツシ

凪良ゆう(なぎら・ゆう)さんは、2007年、長編『花嫁はマリッジブルー』で本格的デビュー。以降、各社でBL作品を精力的に刊行し、デビュー10周年を迎えた17年には初の非BL作品『神さまのビオトープ』を発表、作風を広げた。巧みな人物造形や展開の妙、そして心の動きを描く丁寧な筆致が印象的な実力派である。

おもな著作に『未完成』『真夜中クロニクル』『365+1』『美しい彼』『わたしの美しい庭』などがある。

 

流浪の月
凪良 ゆう (著)

2020年本屋大賞受賞
第41回(2020年)吉川英治文学新人賞候補作

せっかくの善意をわたしは捨てていく。
そんなものでは、わたしはかけらも救われない。
愛ではない。けれどそばにいたい。

あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。わたしを心配するからこそ、誰もがわたしの話に耳を傾けないだろう。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。再会すべきではなかったかもしれない男女がもう一度出会ったとき、運命は周囲の人間を巻き込みながら疾走を始める。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。

 
【関連】
凪良ゆう『流浪の月』 – 東京創元社 特設サイト

 


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