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【訃報】文芸評論家・坪内祐三さんが死去 『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』で講談社エッセイ賞を受賞

文芸評論家の坪内祐三(つぼうち・ゆうぞう)さんが1月13日、心不全のため東京都内の病院で死去しました。61歳。東京都出身。通夜は1月22日午後6時、葬儀は1月23日午前9時30分から、東京都渋谷区西原2の42の1、代々幡斎場で。喪主は妻の文子さん。

 
坪内祐三さんは、1958年生まれ。早稲田高校、早稲田大学第一文学部卒業、早稲田大大学院修了。雑誌『東京人』の編集者を経て、評論家として独立し、コラム、書評、評論などを多数執筆。

1997年、初の著書『ストリートワイズ』を刊行。2001年『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り ―漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代―』で第17回講談社エッセイ賞を受賞。『酒中日記』が2015年に映画化。

 
著書に『靖国』『文学を探せ』『一九七二』『私の体を通り過ぎていった雑誌たち』『考える人』『変死するアメリカ作家たち』『新書百冊』『探訪記者 松崎天民』『父系図』『文藝奇譚』『大相撲新世紀 2005-2011』『東京タワーならこう言うぜ』『総理大臣になりたい』など。

 

ストリートワイズ (講談社文庫)
坪内祐三 (著)

街を1つの大きな学習の場としてさ迷い歩くうちに獲得した知識や知恵、それがストリートワイズだ。敬愛する思想家・福田恒存との邂逅、急速に失われていく過去との繋がり、世相を映し出さないメガヒット本の登場、あいまいな日本の「戦後民主主義」など、時代と思想を縦横に網羅する鮮烈なデビュー論集。

文庫本を狙え! (ちくま文庫)
坪内祐三 (著)

「週刊文春」誌上で20年に及ぶ長期連載をつづける坪内祐三「文庫本を狙え!」。本書はその原型ともいうべきスタートから171回分を収録。古典的名作からサブカル・雑本など、毎月次々と刊行される文庫本のヤマのなかから、おすすめの1冊を毎週選び出す。かつては新刊書評であったものが、20年たつことで絶好の古本案内としても読むことができる。

 


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