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【2019年度朝日賞】多和田葉子さんら4名が受賞

朝日新聞文化財団と朝日新聞社は、2019年度朝日賞および朝日賞特別賞の受賞者を2020年1月1日付で発表しました。

 

2019年度朝日賞が決定!

2019年度朝日賞、朝日賞特別賞の受賞者と授賞理由は、次の通りです。

 
【朝日賞】(朝日新聞文化財団が贈呈)

■多和田葉子(たわだ・ようこ)さん(59歳/小説家、詩人)
「日本語とドイツ語を自在に行き来する越境的な創作活動」

■柳家小三治(やなぎや・こさんじ)さん(80歳/落語家)
「江戸落語の継承と自在な話芸」

■斎藤通紀(さいとう・みちのり)さん(49歳/京都大学教授)
「生殖細胞の発生機構の解明と試験管内での作製」

■東山哲也(ひがしやま・てつや)さん(48歳/名古屋大学教授)
「植物の受精の仕組みを解明」

 
【朝日賞特別賞】(朝日新聞社が贈呈)

■田沼武能(たぬま・たけよし)さん(90歳/写真家
「70年にわたる写真家活動と、写真界への多大な貢献」

 
選考委員は、青柳正規さん(多摩美術大学理事長)、伊東豊雄さん(建築家)、上野千鶴子さん(社会学者)、梶田隆章さん(東京大学 特別栄誉教授・宇宙線研究所長)、榊裕之さん(前豊田工業大学学長)、田中啓二さん(東京都医学総合研究所理事長)、野田秀樹さん(劇作家)、渡辺雅隆さん(朝日新聞文化財団理事長、朝日新聞社社長)、西村陽一さん(朝日新聞社常務コンテンツ統括)。

 
受賞者には正賞のブロンズ像と副賞(1件500万円、朝日賞特別賞200万円)が贈られます。贈呈式は2020年1月29日、東京都内で開催。

 

受賞者・多和田葉子さん プロフィール

多和田葉子(たわだ・ようこ)さんは、1960年生まれ。東京都出身。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。文学博士(チューリッヒ大学)。小説家、詩人。

1982年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。1991年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、1993年『犬婿入り』で芥川賞、2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、2002年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、2003年『容疑者の夜行列車』で伊藤整文学賞、谷崎潤一郎賞、2005年にゲーテ・メダル、2009年に早稲田大学坪内逍遙大賞、2011年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞、2013年『雲をつかむ話』で読売文学賞、芸術選奨文部科学大臣賞、2018年『献灯使』で全米図書賞など受賞多数。2016年にドイツのクライスト賞を日本人で初めて受賞。

著書に『ゴットハルト鉄道』『飛魂』『エクソフォニー 母語の外へ出る旅』『旅をする裸の眼』『傘の死体とわたしの妻』『ボルドーの義兄』『百年の散歩』『地球にちりばめられて』『穴あきエフの初恋祭り』などがある。

 

朝日賞について

「朝日賞」は学術、芸術などの分野で傑出した業績をあげ、わが国の文化、社会の発展、向上に多大の貢献をされた個人または団体に贈るために、朝日新聞社が1929年に創設。

現在は朝日新聞文化財団が事業を引き継ぎ、各界の推薦をもとに財団と朝日新聞社の選考委員会が審議、決定します。

「朝日賞特別賞」 は、本賞以外の分野で、長年にわたり国際的または社会的貢献が著しく、傑出した業績を上げた個人・団体に朝日新聞社が贈ります。

 
【関連】
2019年度朝日賞、朝日賞特別賞決まる | 朝日新聞社インフォメーション

 


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