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【第61回毎日芸術賞】俳人・宇多喜代子さん、作家・逢坂剛さんらが受賞

「第61回(2019年度)毎日芸術賞」受賞者が決定!

「第61回(2019年度)毎日芸術賞」受賞者が決定!

毎日新聞社は1月1日、第61回(2019年度)毎日芸術賞の受賞者を発表しました。

 

「第61回(2019年度)毎日芸術賞」受賞者が決定!

第61回(2019年度)毎日芸術賞を俳人・宇多喜代子さん、作家・逢坂剛さんらが受賞しました。

宇多喜代子さんは、1935年山口県生まれ。俳誌「獅林」を経て「草苑」にて桂信子さんに師事。「草樹」会員。日本芸術院会員、文化功労者、現代俳句協会特別顧問。

逢坂剛さんは、1943年東京生まれ。1980年『暗殺者グラナダに死す』でオール讀物推理小説新人賞、1986年から1987年にかけて『カディスの赤い星』で直木賞、日本冒険小説協会大賞、推理作家協会賞を受賞。2014年に日本ミステリー文学大賞、2015年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。

 
なお、全受賞者は次の通りです。

 
<第61回(2019年度)毎日芸術賞 受賞者・受賞理由>

■宇多喜代子(うだ・きよこ)さん(俳人)
「第8句集『森へ』(青磁社)をはじめとする、これまでの句業」

■逢坂剛(おうさか・ごう)さん(作家)
「小説『百舌落とし』(集英社)刊行に伴う小説「MOZU」シリーズ完結 全7巻」

■草笛光子(くさぶえ・みつこ)さん(俳優)
「舞台「ドライビング・ミス・デイジー」(東京・紀伊国屋ホールほか仙台・名古屋)のデイジー・ワーサンの演技」

■佐藤俊介(さとう・しゅんすけ)さん(バイオリニスト)
「オランダ・バッハ協会管弦楽団 日本ツアーの弾き振り(東京・浜離宮朝日ホールほか京都・横浜・さいたま・広島)」

■塩田千春(しおた・ちはる)さん(現代美術家)
「個展『塩田千春展:魂がふるえる』(東京・森美術館)」

 
【特別賞】
■今野勉(こんの・つとむ)さん(テレビ演出家・脚本家)

「NHK『宮沢賢治 銀河への旅』の演出と長年にわたるテレビへの貢献

 
なお、贈呈式は1月24日に東京都文京区のホテル椿山荘東京で開催されます。

 

毎日芸術賞について

毎日芸術賞は、毎日新聞社が主催する賞で、文学、演劇、音楽、美術、映画などに功績があった人に与えられます。信越化学工業株式会社が特別協賛。

 

森へ
宇多喜代子 (著)

宇多喜代子待望の第八句集。原生の森を安息の場とし、再生のよすがとすることを念頭に纏められた一冊。

百舌落とし
逢坂 剛 (著)

公安と殺し屋の攻防を描いた“伝説の物語”を見届けろ。スタートから33年、ついにMOZUシリーズ完結。

かつて新聞社編集委員の残間が追いかけた、商社の違法武器輸出。過去の百舌事件との関わり合いを見せたことから露わになったこの事件は、一時的な収束を見た。しかし、そこへ新たな展開が訪れる。元民政党の議員、茂田井滋が殺されたのだ。しかも両目のまぶたの上下を縫い合わされた状態で。既に現役を退いている彼の殺害理由は何か。彼は何を知っていたのか。探偵となった元警視庁の大杉、彼の娘で現役警官のめぐみ、公共安全局にいる倉木美希はそれぞれ独自に捜査を始める――。殺し屋百舌の正体は!? 捜査が進むにしたがって、次々に百舌の凶弾に倒れる関係者。大杉たちは真の黒幕に辿り着くことができるのか。三十年以上にわたり書き継がれてきた伝説の百舌シリーズ、堂々の完結。

 
【関連】
社告:第61回毎日芸術賞 – 毎日新聞

 


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