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【第6回城山三郎賞】佐々木実さん『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』が受賞

第6回城山三郎賞の受賞作が決定!

第6回城山三郎賞の受賞作が決定!

角川文化振興財団は10月29日、第6回城山三郎賞の受賞作を発表しました。

 

第6回城山三郎賞の受賞作が決定!

第6回城山三郎賞の選考委員会が10月29日に東京都内で開催され、次の通り受賞作が決定しました。

選考委員は、魚住昭さん(ノンフィクション作家)、片山善博さん(慶應義塾大学教授)、斎藤美奈子さん(文芸評論家)。

 
<第6回城山三郎賞 受賞作品>

佐々木実(ささき・みのる)さん
『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』(講談社)

 
受賞者の佐々木実さんは、1966年生まれ。大阪府出身。大阪大学経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社。1995年に退社した後は、フリーランスのジャーナリストとして活動。2013年に『市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像』(講談社)で、大宅壮一ノンフィクション賞と新潮ドキュメント賞を受賞。

佐々木さんには、賞状・記念品および副賞100万円が贈られます。贈呈式は、12月12日午後3時より、ホテルメトロポリタンエドモント(東京・飯田橋)にて、第41回角川源義賞および第17回角川財団学芸賞と同時開催。

 
なお、最終候補作は以下の4作品でした。

【最終候補作】
◎井上義和さん『未来の戦争に向き合うためのノート』(創元社)
◎佐々木実さん『資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界』(講談社)
◎森功さん『官邸官僚 安倍一強を支えた側近政治の罪』(文藝春秋)
◎安田浩一さん『団地と移民 課題最先端「空間」の闘い』(KADOKAWA)

 

城山三郎賞について

城山三郎賞は、「戦後経済小説の祖でありながら、歴史小説、戦記小説、随筆などにも筆を揮われ、数多くの名作」を遺し、「作中の様々な人物像を通して、組織と個人という問題を始め、人間の在り方を深く追究」してきた城山三郎さんが貫いた精神を受け継ぎ、「小説、評論、ノンフィクションを問わず、いかなる境遇、状況にあっても個として懸命に生きる人物像を描いた作品、あるいはそうした方々が著者である作品を顕彰」するため、2014年に創設された文学賞です。

角川文化振興財団が主催し、前年の6月1日から翌5月31日までに刊行された、上記のコンセプトに当てはまる日本語で書かれた書籍を対象とします。受賞者には、賞状・記念品ならびに副賞として100万円が贈られます。

 

資本主義と闘った男 宇沢弘文と経済学の世界
佐々木 実 (著)

「資本主義の不安定さを数理経済学で証明する」。今から50年以上も前、優れた論文の数々で、世界を驚かせた日本人経済学者がいた。宇沢弘文―その生涯は「人々が平和に暮らせる世界」の追求に捧げられ、行き過ぎた市場原理主義を乗り越えるための「次」を考え続けた信念の人だった。大宅賞作家が描く「ノーベル経済学賞にもっとも近かった日本人」86年の激動の生涯。

 
【関連】
城山三郎賞 – 角川文化振興財団

 


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