中村哲さん自伝『天、共に在り』を期間限定で全文公開
NHK出版は、故・中村哲さんの唯一の自伝で10万部超のロングセラー『天、共に在り』を期間限定で全文公開します。
12月4日の命日に先立ち、唯一の自伝『天、共に在り』を期間限定で公開
アフガニスタンに1600本もの井戸を掘り、25キロメートルにおよぶ用水路を拓いた日本人がいたことを知っていますか?
パキスタンとアフガニスタンの国境地域で、医療支援と旱魃・飢餓問題に30年以上取り組み続けた医師・中村哲さん。現地で凶弾に倒れてから3年を迎えようとしています。12月4日の命日に先立ち、その功績を多くの方に知ってもらうため、唯一の自伝で10万部超のロングセラー『天、共に在り』を期間限定で全文公開します。
医師・中村哲さんは医療支援のために訪れた現地で旱魃や洪水による厳しい環境を目の当たりにし、灌漑・用水の安定こそが健康と平和の礎になると確信します。以来30年以上にわたって支援活動を続け、つないだ人の命は65万人と言われています。長きにわたり現地での活動を続けてこられた、その原動力は何だったのでしょうか。本書は、「天」(自然)と「縁」(人間)をキーワードに、その数奇な半生をつづった唯一の自伝です。
★NetGalleyにて全文無料公開:https://www.netgalley.jp/catalog/book/274891
〔公開期間〕2022年11月30日~2022年12月15日
※会員登録が必要です。
★NHK出版「本がひらく」サイトにて、本文の一部を公開:https://nhkbook-hiraku.com/n/nf146141aedce
〔公開期間〕2022年11月30日~2022年12月15日
著者プロフィール
著者の中村 哲(なかむら・てつ)さんは、1946年生まれ、福岡県出身。九州大学医学部卒業。医師・PMS(平和医療団・日本)総院長。
日本国内の診療所勤務を経て、1984年にパキスタンのペシャワールに赴任。以来、ハンセン病を中心とした貧困層の診療に携わる。1986年よりアフガニスタン難民のための医療チームを結成し、山岳無医地区での診療を開始。1991年よりアフガニスタン東部山岳地帯に診療所を開設し、1998年に基地病院PMSを設立。2000年からは診療活動と同時に、大旱魃に見舞われたアフガニスタン国内の水源確保のために井戸掘削とカレーズ(地下水路)の復旧を行う。2003年より2009年にかけて全長25キロメートルに及ぶ灌漑用水路を建設。その後も砂嵐や洪水と闘いながら沙漠開拓を進めた。
マグサイサイ賞「平和と国際理解部門」、第61回菊池寛賞、第24回福岡アジア文化賞大賞、旭日双光章、アフガニスタン国家勲章、旭日小綬章(追贈)など、受賞(受章)多数。アフガニスタン政府から名誉市民権を受与。
著書に『ペシャワールにて』『医は国境を越えて』『医者 井戸を掘る』『医者、用水路を拓く』『希望の一滴』など。
2019年12月4日、アフガニスタンのジャララバードで凶弾に倒れる。享年73。
天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い 中村 哲 (著) 困っている人がいたら手を差し伸べる 1984年よりパキスタン、アフガニスタンで支援活動を続ける医師・中村哲。治療のために現地へ赴いた日本人の医者が、なぜ1600本もの井戸を掘り、25.5キロにもおよぶ用水路を拓くに至ったのか?「天」(自然)と「縁」(人間)をキーワードに、その数奇な半生をつづった著者初の自伝。 |
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