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『エコエコアザラク』が現代に蘇る! ホラーの名手・岩井志麻子さんがノベライズ!

岩井志麻子さん著『小説 エコエコアザラク』

誠文堂新光社と秋田書店、パルプライドの3社は、『週刊少年チャンピオン』創刊50周年を記念し、7月16日に新たな小説レーベル「APeS Novels(エイプス・ノベルズ)」を創刊し、第1弾作品として、手塚治虫さんの『ブラック・ジャックと、つのだじろうさんの『恐怖新聞』をノベライズした、瀬名秀明さん著『小説 ブラック・ジャック』と、大石圭さん著『小説 恐怖新聞』を刊行しました。

 
そして、第2弾作品として8月6日に、岩井志麻子さん著『小説 エコエコアザラク』が刊行されます。
本作は、古賀新一さんのホラー漫画『エコエコアザラク』を岩井さんがノベライズしたものです。

※なお、堀江貴文さんの『小説 多動力』も同日発売となります。

 

岩井志麻子さんの書き下ろし小説で『エコエコアザラク』が蘇る!

黒魔術に精通するダークヒロイン・ミサの周りで起こる奇怪な事件。
ひとたび「エコエコアザラク…」とミサが呪文を唱えると、禍々しい黒魔術が牙をむく。身の毛がよだつ描写に戦慄を覚えるも、ページをめくる手が止まらない――。

 
繰り返し映画化、ドラマ化されるなど、根強い人気を誇る傑作ホラー『エコエコアザラク』を、同作品の大ファンだったと語るホラー作家・岩井志麻子がノベライズしました。

あるときは災いの象徴として、またあるときは自分に害を為した者への復讐劇として描かれることの多かった黒井ミサとその物語を、昏い魅力に溢れた『エコエコアザラク』のイメージはそのままに、人々を惑わせる「運命の女」黒井ミサへと昇華、あたかも幻想文学をも想起させる作品に仕上がっています。

 

本書の目次

プロローグ【ミサちゃんのパパとママ】

第一話 逃げる女 
「私はいつでも逃げている女なの」――平凡な街の平凡な家庭に生まれ、なんの才覚にも恵まれず、唯一の取り柄である容姿も十人並みをちょっと上回る程度。高校受験の失敗からお決まりの転落を辿った女・有里が目を背け続けてきた真実とは……。

第二話 さまよう夫婦
有名画家の息子と美人女優の娘。親からの才能を受け継げなかった残念な二人が運命のような出会いを果たす。二人の子供時代に共通する謎の女性「黒井さん」「ミサちゃん」の記憶が、互いの結びつきをより強固なものにしていく。そして…。

第三話 居すわる母
留利子の高校時代からの恋人・俊博には、二人の母がいる。一人は生みの母、そしてもう一人は、俊博の家庭を壊した「父親の愛人」。父が亡くなったいまでもその女を「義母」と呼び続ける俊博の気持ちがわからず、今日も留利子は行きつけの喫茶店で、ウェイトレスの少女に愚痴をこぼす。

第四話 追いかけてくる愛人
裕福な家に生まれ容姿にも恵まれ、周囲にはちやほやされて育った須美香だったが、その過去にはひとつの暗い影があった。失踪とも誘拐ともつかぬままいなくなった母。最後の電話で母の口から語られた「黒井ミサ」の名前が、それからずっと須美香の心を縛りつけている。

エピローグ【黒井家のお嬢様】

 

著者プロフィール

■岩井志麻子(いわい・しまこ)さん

1964年生まれ。岡山県出身。高校在学中の1982年に、第3回小説ジュニア短編小説新人賞に佳作入賞。少女小説家を経て、1999年『ぼっけえ、きょうてえ』が第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作で2000年に第13回山本周五郎賞を受賞。また2002年には『岡山女』で第124回直木賞候補となる。

小説・エッセイなど精力的な執筆活動と並行して、タレントとしての活動も展開し、多数の情報番組などでコメンテーターを務めるほか、女優としてドラマや映画への出演も果たしている。

ほかの著書に『現代百物語』シリーズ(角川ホラー文庫)、『嘘と人形』(太田出版)、『シマコの週刊!?宝石』(光文社文庫)、『「魔性の女」に美女はいない』(小学館新書)などがある。

 
■原著:古賀新一(こが・しんいち)さん

1936年生まれ。福岡県出身。中学校卒業後、会社勤めの傍ら独学で漫画を習得し、21歳で上京。

貸本向け単行本などで活動を始めたのち、1964年に『週刊マーガレット』にて『白へび館』の連載を開始し、以降少女向けホラー漫画家として人気を博す。

1975年に始まった『エコエコアザラク』は、『週刊少年チャンピオン』を皮切りに『月刊少年チャンピオン』『サスぺリア』など複数の掲載誌での長期に亘る連載に加え、数度のテレビドラマ・映画などの実写化も行われた代表作となる。 2018年3月1日、病気のためこの世を去る。

 

小説 エコエコアザラク (APeS Novels)
古賀 新一(原著) (著), 岩井 志麻子 (著)

株式会社秋田書店と株式会社誠文堂新光社による新たな文芸エンタテインメントを生み出す新レーベル【APeS Novels】の第二弾!!
『ブラック・ジャック』『恐怖新聞』に続き、本年7月に創刊50周年を迎える大人気コミック誌『週刊少年チャンピオン』の、輝かしい歴史を彩った名作コミック『エコエコアザラク』のノベライズです!!

「エコエコアザラク、エコエコザメラク……」どこからともなく聞こえてくる妖しい呪文と共に黒井ミサが帰って来た!!
70年代のオカルトブームの中でも、「黒魔術」を操る美少女主人公が異彩を放ったホラーコミック『エコエコアザラク』が、自身も作品の大ファンだったと語る岩井志麻子氏により小説として現代に蘇ります!!

黒井ミサの存在に翻弄され、愚かな者たちがさまよい続ける出口のない迷宮へ、あなたも足を踏み入れて見ませんか……?

 
【関連】
APeS Novels 特設サイト|誠文堂新光社

 


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