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昭和の人気作家が残した禁忌の記録をめぐる、美しくも無惨な悪夢――岩井志麻子さん長編ホラー『煉獄蝶々』が刊行

岩井志麻子さんの長編ホラー小説『煉獄蝶々』

岩井志麻子さんの長編ホラー小説『煉獄蝶々』

岩井志麻子さんの長編ホラー小説『煉獄蝶々』がKADOKAWAより刊行されました。

 

忌まわしき蝶が乱れ舞う、灼熱無惨浪漫紀行。

累計40万部を超えた日本ホラー小説大賞受賞作『ぼっけえ、きょうてえ』で山本周五郎賞を受賞し、『岡山女』で直木賞候補となるなど、ホラー小説の分野で輝かしい実績を残してきた岩井志麻子さん。

新作『煉獄蝶々』は、そんな岩井さんの集大成ともいうべき長編ホラーです。昭和初期の岡山とシンガポールを舞台に、いまわしい蝶の幻影が記憶と心を侵蝕していく恐怖をお楽しみください。

 
「最高におぞましくて、甘美な白日夢。やっぱり志麻子は怖い。」
――朝宮運河さん(書評家)

 
<あらすじ>

昭和三年の岡山。名家の養子・大鹿保和に、失踪中の作家・金光晴三から手記が届く。そこには、自らの手で殺し、そして蘇らせた妻との日々がつづられていた。おぞましい物語を読み進めるにつれ、存在しない黒い蝶の影が精神を蝕んでいく。

手記の内容は創作か、それとも真実なのか。保和は金光夫妻が逗留しているシンガポールの宿へ向かうが、そこで待ち受けていたのは―-。

 
岩井志麻子さん自ら『煉獄蝶々』を朗読

ネイティブによる岡山弁と鬼気迫る物語をお楽しみに!

 

 

レジェンドホラー『岡山女』の新装版も!

角川ホラー文庫からは6月の新刊として直木賞候補作『岡山女 新装版』も刊行されました。新装版刊行にあたり、新たに岩井志麻子さんのあとがきも追加されています。直木賞候補にもなったレジェンドホラーをお楽しみください。

 

著者プロフィール

著者の岩井志麻子(いわい・しまこ)さんは、1964年生まれ、岡山県出身。1999年、短編「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー小説大賞を受賞。また、同作に書き下ろし3編を加えた同題の短編集が、ジャンルを超えた質の高い作品性を支持され、第13回山本周五郎賞を受賞する。恋愛小説『チャイ・コイ』で第2回婦人公論文芸賞、『自由戀愛』で第9回島清恋愛文学賞を受賞。

ほかに『岡山女』『夜啼きの森』『合意情死』『楽園』『恋愛詐欺師』、「備前風呂屋怪談」シリーズ、「現代百物語」シリーズ、『でえれえ、やっちもねえ』などの著作がある。

 

煉獄蝶々
岩井 志麻子 (著)

忌まわしき蝶が乱れ舞う、灼熱無惨浪漫紀行。

明治三十八年、岡山。名家・大鹿家に拾われた一人の赤子。保和と名付けられた彼は、大鹿の養子として乳母の春に育てられることに。春の語る残酷な怪異譚を聞きながら、愛憎渦巻く名家で青年となった彼は、この世ならざるものを感じることができた。昭和四年、失踪していた文学の師で放蕩者の作家・金光から保和に帳面が届く。そこには、自ら殺し、そして蘇らせた妻とのおぞましくも妖しい旅行記がつづられていた。金光の記録に魅せられ、読みこんでいくうちに精神を浸食される保和。日常さえも次第に歪められていく中、彼はことの真相を確かめるべく、金光夫妻が逗留しているという新嘉坡へ向かう。

岡山女 新装版 (角川ホラー文庫)
岩井 志麻子 (著)

幻妖、ここに極まれり。直木賞候補作、新装版で登場!

妾として囲われていたタミエは、ある日旦那に日本刀で切り付けられ左目と美しい容貌を失った。
代償に彼女が手にしたのは、
この世ならざる魑魅魍魎と死霊の影を捉える霊能力だった。
「霊感女性現る」と町でも評判となるタミエ。
やがて彼女の許へは、おぞましい事情を抱えた依頼客達が次々と集まってくるようになり――。
明治の岡山を舞台に、隻眼の女霊媒師の怪異との邂逅を精妙な筆致で描き上げた至高の幻妖怪奇小説。

解説・池澤春菜

 


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