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【訃報】絵本作家・谷内こうたさんが死去 『なつのあさ』『のらいぬ』など

画家で絵本作家の谷内こうた(たにうち・こうた=本名:谷内鋼太)さんが7月2日、自宅のあるフランス・ルアーンの病院で脳溢血のため死去しました。71歳。神奈川県川崎市出身。葬儀はルアーンで近親者により執り行われました。

 

『なつのあさ』

『なつのあさ』

谷内こうたさんは、1947年生まれ。多摩美術大学を中退。1969年、初めての絵本『おじいさんのばいおりん』を刊行。1971年『なつのあさ』でボローニャ国際見童図書展グラフィック賞、1972年『あのおとなんだ』で同展エルバ賞、1979年『のらいぬ』で「ブラチスラバ世界絵本原画展」金のりんご賞、1981年『つきとあそぽう』でも同賞、1983年『かぜのでんしゃ』で講談社出版文化賞、1998年『にちようび』でスイス・エスパースアンファン賞を受賞。1992から1995年まで『週刊新潮』の表紙絵を担当。

絵本に『にちようび』『どんなみち』『せなかにのって』『あおい ねこ』『ぼくたちの やま』『ほしがながれてクリスマス』など。その他の著書に『緑と風の丘』、画集『ノルマンディー便り』『木かげに』など。

 

なつの あさ

だれの心にも時おりふとよぎる少年の日のひとこま。夏の朝のさわやかな匂い、白い風景、弾む自転車、汽車の音-絵本ならではの喜びがあふれてくる。

緑と風の丘~北フランスからの手紙~

りんごのお酒、ハート形のチーズ、印象派の画家たちが愛した深く美しい緑―。フランス・ノルマンディーに暮らして20年。絵本作家・谷内こうたから届いた季節の便り。

谷内こうた画集 ノルマンディー便り

フランスの北、ノルマンディー。丘の下では牛や羊が草をはみ、花と果実が青空に光る。美しい自然の彼の地から、毎週日本に寄せられた谷内こうたの絵手紙。1992年1月から1995年3月まで、3年間にわたり「週刊新潮」の表紙を飾った作品から著者自選の97点を、作品に綴られた短文と共に一堂に紹介。

 


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