【訃報】俳人・大牧広さんが死去 今年3月に蛇笏賞を受賞
俳人の大牧広(おおまき・ひろし)さんが4月20日、膵臓がんのため千葉市内の病院で死去しました。88歳。東京都出身。葬儀は近親者で済ませました。喪主は妻の昌美さん。お別れの会は5月18日午後1時から東京都大田区大森北1の6の16の大森東急REIホテルで。
大牧広さんは、1931年生まれ。1965年「馬酔木」「鶴」に入会。1970年「沖」に入会し、能村登四郎さん、林翔さんに師事。1989年「港」を創刊し、主宰。
2009年に現代俳句協会賞、2015年に第30回詩歌文学館賞、与謝蕪村賞、句集『正眼』で俳句四季特別賞、2016年に山本健吉賞、2018年にエッセイ集『俳句・その地平』で文學の森特別賞を受賞。現代俳句協会名誉会員、国際俳句交流協会会員、日本ペンクラブ会員、日本文藝家協会会員。
なお、今年3月には句集『朝の森』で蛇笏賞を受賞しており、6月に贈呈式が行われる予定となっていました。
句集に『父寂び』『某日』『午後』『昭和一桁』『風の突堤』『冬の駅』『大森海岸』『地平』など。その他の著書に『能村登四郎の世界』『いのちうれしき』『俳句の味方』など。
朝の森 大牧 広 (著) ◆第十句集 戦争体験の一証言者として老境に安んじることなく反骨魂をもって俳諧に生きる著者の渾身の新句集。 ◆自選十五句より |
いのちうれしき―ようこそ、高齢者のための俳句へ 大牧 広 (著) 肩肘張らない悩まない毎日。75歳からの俳句ライフは、本書を開くことから始まります。高齢者のための俳句鑑賞・作句心得。24の俳句的処方箋を収録。 |
◆【訃報】漫画家・古谷三敏さんが死去 『ダメおやじ』『BARレモン・ハート』など | 本のページ
◆【訃報】芥川賞作家・新井満さんが死去 「千の風になって」の訳詞・作曲など | 本のページ
◆【訃報】瀬戸内寂聴さんが死去 | 本のページ
◆【訃報】漫画家・白土三平さんが死去 『カムイ伝』『サスケ』など | 本のページ