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「第50回大宅壮一ノンフィクション賞」候補作が決定 「大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞」から再改称

第50回大宅壮一ノンフィクション賞候補作が決定

第50回大宅壮一ノンフィクション賞候補作が決定

日本文学振興会が、第50回大宅壮一ノンフィクション賞(大宅賞)の候補作を発表しました。

なお、同賞は2017年より「大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞」に名称を変更して開催されていましたが、今回より名称を元の「大宅壮一ノンフィクション賞」に戻しています。それに伴い、回数も通算での「第50回」となっています。
また、「大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞」で設けられていた、ネット上での読者投票および読者賞は廃止となりました。

 

「第50回大宅壮一ノンフィクション賞」候補作

第50回大宅壮一ノンフィクション賞の候補作は、次の通りです。

 
■第50回大宅壮一ノンフィクション賞 候補作

◎河合香織(かわい・かおり)さん
『選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子』(文藝春秋)

◎先崎学(せんざき・まなぶ)さん
『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』(文藝春秋)

◎旗手啓介(はたて・けいすけ)さん
『告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実』(講談社)

◎松本創(まつもと・はじむ)さん
『軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い』(東洋経済新報社)

◎安田峰俊(やすだ・みねとし)さん
『八九六四(はちきゅうろくよん) 「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA)

 
大宅賞の選考会は5月15日開催予定。選考委員は、梯久美子さん、後藤正治さん、佐藤優さん、出口治明さん、森健さん。

 

大宅壮一ノンフィクション賞について

大宅壮一ノンフィクション賞は、大宅壮一さんの業績を記念して1970年に創設。各年の優れたノンフィクション作品を表彰する文学賞です。

公益財団法人日本文学振興会が主催し、株式会社文藝春秋が運営。前年1月1日から12月31日までに発表された作品を対象とします。

 

選べなかった命 出生前診断の誤診で生まれた子
河合 香織 (著)

その女性は、出生前診断を受けて、「異常なし」と医師から伝えられたが、生まれてきた子はダウン症だった。函館で医師と医院を提訴した彼女に会わなければならない。裁判の過程で見えてきたのは、そもそも現在の母体保護法では、障害を理由にした中絶は認められていないことだった。ダウン症の子と共に生きる家族、ダウン症でありながら大学に行った女性、家族に委ねられた選別に苦しむ助産師。多くの当事者の声に耳を傾けながら選ぶことの是非を考える。出生前診断をめぐる様々な当事者たちの声からつむぐノンフィクション。

うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間
先崎 学 (著)

『ふざけんな、ふざけんな、みんないい思いしやがって』空前の藤井フィーバーに沸く将棋界、突然の休場を余儀なくされた羽生世代の棋士。うつ病回復末期の“患者”がリハビリを兼ねて綴った世にも珍しい手記。

告白 あるPKO隊員の死・23年目の真実
旗手 啓介 (著)

日本が初めて本格的に参加したPKO(国連平和維持活動)の地・カンボジアでひとりの隊員が亡くなった。だが、その死の真相は23年間封印され、遺族にも知らされていなかった―。文化庁芸術祭賞優秀賞、ギャラクシー賞大賞ほか!!NHKスペシャル待望の書籍化!

軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い
松本 創 (著)

「責任追及は横に置く。一緒にやらないか」
遺族と加害企業の社長。
相反する立場の2人は巨大組織を変えるためにどう闘ったのか。
あの事故から始まった13年間の「軌道」を描く。

私は、この事故を淺野弥三一という一人の遺族の側から見つめてきた。
彼の発言や行動は、これまで私が取材や報道を通して見聞きしてきた事故や災害の遺族とは何かが決定的に違っていた。
淺野の視点と方法論は独特で、語る言葉は時に難解で、JR西に対する姿勢は鋭く峻烈でありながら、柔軟で融和的に見えるところもあった。(「プロローグ」より)

八九六四 「天安門事件」は再び起きるか
安田 峰俊 (著)

「“その事件”を、口にしてはいけない」
1989年6月4日、中国の“姿”は決められた。
中国、香港、台湾、そして日本。
60名以上を取材し、世界史に刻まれた事件を抉る大型ルポ!!
この取材は、今後もう出来ない――。

一九八九年六月四日。変革の夢は戦車の前に砕け散った。
台湾の民主化、東西ドイツの統一、ソ連崩壊の一つの要因ともされた天安門事件。
毎年、六月四日前後の中国では治安警備が従来以上に強化される。スマホ決済の送金ですら「六四」「八九六四」元の金額指定が不可能になるほどだ。
あの時、中国全土で数百万人の若者が民主化の声をあげていた。
世界史に刻まれた運動に携わっていた者、傍観していた者、そして生まれてもいなかった現代の若者は、いま「八九六四」をどう見るのか?
各国を巡り、地べたの労働者に社会の成功者、民主化運動の亡命者に当時のリーダーなど、60人以上を取材した大型ルポ。
語り継ぐことを許されない歴史は忘れさられる。これは、天安門の最後の記録といえるだろう。

 
【関連】
大宅壮一ノンフィクション賞|日本文学振興会

 


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