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【訃報】漫画家・高寺彰彦さんが多発性骨髄腫のため死去 『サルタン防衛隊』など

漫画家の高寺彰彦(たかでら・あきひこ)さんが4月23日、多発性骨髄腫のため死去しました。58歳。静岡県出身。通夜は4月30日18時より、告別式は5月1日午前10時より、東京都府中市多磨町2の1の1、多磨葬祭場日華斎場にて。喪主は妻のいずみさん。

 
高寺彰彦さんは、1960年生まれ。漫画家・大友克洋さんのアシスタントを務め、『童夢』『AKIRA』などの制作に参加。アシスタントの傍ら、1980年にデビュー。代表作に『サルタン防衛隊』(原作:大友克洋さん・高千穂遙さん)、『悪霊』、『ナムチ』(須永司さんと共著)、『かちかちやま』、『トラブル・バスター』(原作:景山民夫さん)など。

 
高寺さんは、2014年に多発性骨髄腫を発症。闘病中の今年3月12日には、「先月の28日、自分の脊髄の中に血栓が出来、胸から下が完全に麻痺してしまった。これは、歩く事はおろか、自分にとって致命的なのは絵が描けなくなってしまったという事だ」「以前と同じ仕事が出来ず、廃業という形になります。」と報告。「今後どういう展開があるかはわかりませんが、取り敢えず、今まで高寺彰彦を御愛顧して下さった皆様、有難う御座いました。運が良ければ、またきっといつか、自分の絵を観てもらえる事も有るかと思います。それでは、その日まで、サヨウナラ。」とツイートしていました。

 

サルタン防衛隊 (KCデラックス)
SF界きっての2大巨頭の原作を得た沈黙の鬼才・高寺彰彦が、圧倒的な描写力で迫るスラップスティック作品の最高傑作、いよいよ復刊!
雑誌掲載時のカラー扉を加筆のうえ完全収録!!
<収録作品>
●DOG・AFTERNOON
広域暴力団の内部抗争の駒として集められ、山奥で特訓を受けた武装集団の行く末を描いたスリルアクション。大友克洋が初めて手がけた原作を、そのアシスタント出身の高寺彰彦が漫画化。
●髏璃威堕 参上!
誕生したばかりの弱小暴走族「髏璃威堕(ロリイタ)」メンバーが、たまたまコンビニ強盗犯に遭遇して……。「ダーティ・ペア」の高千穂遙が原作を提供した、パニック漫画の傑作。
●サルタン防衛隊
警視庁きっての“落ちこぼれ”警察官たちが、暗殺集団に追われる中東某国の首長(サルタン)を守るため選抜されて、国会と新宿高層ビル街を大混乱に陥れる!高千穂遙原作第2弾。

 
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高寺 彰彦 akihiko takadera (@Ace_Number1) | Twitter

 


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