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【第53回迢空賞】内藤明さん歌集『薄明の窓』が受賞

歌集『薄明の窓』(2018年5月 砂子屋書房刊)

歌集『薄明の窓』(2018年5月 砂子屋書房刊)

角川文化振興財団は3月27日、第53回迢空賞の受賞作を発表しました。

 

第53回迢空賞が決定!

第53回迢空賞の選考委員会が3月27日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで開催され、次の通り受賞作が決定しました。

 
■第53回迢空賞

内藤明(ないとう・あきら)さん
薄明の窓(はくめいのまど)』(砂子屋書房)

 
受賞者の内藤明さんは、1954年生まれ。東京都大田区出身。早稲田大学大学院文学研究科単位取得満期退学。在学中の1975年「まひる野」に入会。1982年に武川忠一さんの歌誌「音」の創刊に参加。早稲田大学社会科学部・同大学大学院社会科学研究科教授。上代文学会理事。現代歌人協会賞選考委員、歌壇賞選考委員、宮中歌会始の儀選者。
2004年に芸術選奨文部科学大臣新人賞、歌集『斧と勾玉』で寺山修司短歌賞、2014年に作品「ブリッジ」30首で短歌研究賞、2015年に佐藤佐太郎短歌賞、歌集『虚空の橋』で若山牧水賞を受賞。

受賞作の歌集『薄明の窓』は、『虚空の橋』(2015年刊)につぐ第6歌集。2008年から2015年頃までの作品から、自選した544首を収録しています。

内藤さんには、賞状・記念品および副賞として100万円が贈られます。贈呈式は、6月28日(金)午後5時から東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントにて「第53回蛇笏賞贈呈式」と併せて開催。

 
第53回迢空賞の選考委員は、岡野弘彦さん、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、馬場あき子さん。選考委員選評など詳細は、5月25日発売の『短歌』6月号(角川文化振興財団発行/KADOKAWA発売)に掲載の予定です。

 
なお、最終候補作は以下の4作品でした。

【最終候補作】
◎春日真木子さん『何の扉か』(角川文化振興財団)
◎佐伯裕子さん 『感傷生活』(砂子屋書房)
◎内藤明さん  『薄明の窓』(砂子屋書房)
◎日高堯子さん 『空目の秋』(ながらみ書房)

 

迢空賞について

迢空賞は、歌人で詩人の釈迢空(しゃく・ちょうくう)さんの遺徳を敬慕し、「世世に語り継ぎ、日本詩歌の振興に一層の努力を期す」ことを目的に設立された短歌の賞です。角川文化振興財団(第9回までは角川書店)が主催。

前年の1月から12月の間に刊行された歌集の中で最も優れたものに贈られます。

ちなみに、「釈迢空」は、民俗学者で国文学者の折口信夫(おりくち・しのぶ)さんの歌人としての号です。

 
【関連】
【決定のお知らせ】第53回迢空賞 – 角川文化振興財団

 


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