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【第56回迢空賞】大下一真さん歌集『漆桶』が受賞

第56回迢空賞が決定!

第56回迢空賞が決定!

角川文化振興財団は、1年間に刊行された歌集の中で最も優れたものに贈る「第56回迢空賞」の受賞作を発表しました。

 

第56回迢空賞が決定!

第55回迢空賞は4月18日、角川第一本社ビル(東京・飯田橋)において選考委員会を開催し、次の通り受賞作を決定しました。

 
<第56回迢空賞 受賞作品>

大下一真(おおした・いっしん)さん
歌集『漆桶(しっつう)』(現代短歌社)

 
受賞者の大下一真さんは、1948年生まれ。静岡県出身。駒澤大学仏教学部卒業。臨済宗円覚寺派の僧侶。瑞泉寺住職。歌誌「まひる野」編集発行人。大下さんには、賞状・記念品および副賞として100万円が贈られます。

 
選考委員は、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さん、馬場あき子さん。選考委員選評など詳細は、5月25日発売の『短歌』6月号(角川文化振興財団発行/KADOKAWA発売)に掲載される予定です。

 
なお、最終候補作は以下の5作品でした。

【最終候補作】
◎大下一真さん 『漆桶』(現代短歌社)
◎春日真木子さん『ようこそ明日』(角川文化振興財団)
◎外塚 喬さん 『鳴禽』(本阿弥書店)
◎日高堯子さん 『水衣集』(砂子屋書房)
◎平井 弘さん 『遣らず』(短歌研究社)

 

迢空賞について

迢空賞は、歌人で詩人の釈迢空(しゃく・ちょうくう)さんの遺徳を敬慕し、「世世に語り継ぎ、日本詩歌の振興に一層の努力を期す」ことを目的に設立された短歌の賞です。角川文化振興財団(第9回までは角川書店)が主催。

前年の1月から12月の間に刊行された歌集の中で最も優れたものに贈られます。

ちなみに、「釈迢空」は、民俗学者で国文学者の折口信夫(おりくち・しのぶ)さんの歌人としての号です。

 

漆桶 (まひる野叢書)
大下一真 (著)

鎌倉の名刹・瑞泉寺の住職たる著者が「落ち葉を掃き、草を抜き、芽吹きを喜び、花を愛でる山中の生活」を淡々と、時にユーモアをまじえて綴る第7歌集。

『漆桶』は、禅門の読み慣わしでは《しっつう》。本来の意味はうるしを入れる桶であり、転じて、まっくらでなにもわからないことや、仏法についてなにもわからない僧、または妄想、執着の譬えである。(「後記」より)

喪中葉書三十余通手に乗せてみればさしたる重さならねど
暴走が暴投を呼び逆転す実人生にはまずあらぬこと
花びらを踏みて咲きたることを知る白き山茶花墓所掃きに来て

 


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