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【訃報】絵本作家・上野紀子さんが死去 『ねずみくんのチョッキ』など

絵本作家の上野紀子(うえの・のりこ=本名:中江紀子)さんが2月28日、病気のため死去しました。78歳。埼玉県出身。葬儀・告別式は近親者で済ませました。喪主は夫で絵本作家のなかえよしを(中江嘉男)さん。

上野紀子さんは、日本大学芸術学部美術科卒業。大学の同級生・中江さんと結婚。1973年、アメリカで出版した『ELEPHANT BUTTONS』(邦題:ぞうのボタン)でデビュー。夫のなかえよしを(中江嘉男)さん・文、上野さん・絵による『ねずみくんのチョッキ』で1975年に講談社出版文化賞絵本賞、1987年に『いたずらララちゃん』で絵本にっぽん賞、2005年になかえさんとともに巌谷小波文芸賞を受賞。『ねずみくんのチョッキ』に始まる「ねずみくんの絵本」シリーズは35巻で累計400万部のロングセラーとなっています。

夫の中江さんとの合作が多いですが、あまんきみこさんの『ちいちゃんのかげおくり』や舟崎靖子さんの『いさむのかばん』の絵も担当。

 
著書に『わたしと魔術師』『扉の国』『こころのえほん』『ことりとねこのものがたり』『だーれだ』など。

 

ねずみくんのチョッキ (ねずみくんの小さな絵本)
ねずみくんのお母さんが編んでくれたチョッキを、さるやライオンやぞうたちが次々に「いいチョッキだね。ちょっと着させて。すこしきついが似合うかな?」 チョッキはだんだん伸びていって…。小さな絵本シリーズでの再刊。

ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11)
なつの夜の くうしゅうで かぞくと はなれ、 ひとりぼっちで まちを さまよう ちいちゃん。 悲惨な戦争のかげに小さないのちをとじた 女の子のすがたを、静かに描いた絵本。

 
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