もしこの世から、男性が絶滅してしまったら──? カナダ発コミック『女だけの世界へようこそ』が刊行
カナダ発のフェミニズム・コミック、アミンダー・ダリワルさん作『女だけの世界へようこそ』(原題:Woman World/訳:山本みきさん)が太田出版より刊行されました。
「女だけ」の生活をコミカルに描く、カナダ発コミック『女だけの世界へようこそ』
本書は、男性が絶滅し“女だけ”になってしまった未来の生活を描いた、カナダ発のグラフィック・ノベルです。女だけの穏やかな日常や、ささやかな生活を、ギャグをたっぷり交えて描写しています。
当コミック原作は、著者アミンダー・ダリワルさん自身によるInstagramへの投稿で話題となった作品群。カナダにて2018年に書籍化されたものです。
巻末にはマンガ家・瀧波ユカリさんによる解説も収録。また、帯には田房永子さん・瀧波ユカリさんが推薦コメントを寄せています。
「つまり、誰も支配されていない」
── 田房永子さん(作家)
「旧世界の私たち女性の痛みを知るよしもない、彼女たちがいとおしくてたまらない」
── 瀧波ユカリさん(作家)
【あらすじ】
ある研究者は、地球上のすべての男性に関わる致命的な細胞の欠陥を見つけた。その予見どおり、やがて研究者自身をも含む、地球上のすべての男性が一掃されると、女性だけの世界「ウーマンワールド」が生まれた──。
女性たちは、お互いに寄り集まって村をつくり、社会を再構築しようとする。
残された精子バンクや、骨髄から幹細胞を抽出する新技術のおかげで、男がいなくても子どもをもうけることも可能になった新世界では、過去の遠い文明を覚えているのは、 おばあちゃんたちだけ。
生理中の村民は丁寧にケアされ、新世界で生まれた子どもは、村で見つけた鋭利なハイヒールを「工事用の靴」だと思い込む。村長は常に全裸でも、村ではあたりまえのこと。
「女だけ」の穏やかな日常やささやかな生活を、ギャグたっぷりに描いたグラフィック・ノベル。
※冒頭20ページ超はカラー収録
著者プロフィール
■アミンダー・ダリワル(Aminder Dhaliwal)さん
1988年生まれ、カナダ出身のアニメーター。ディズニーTVアニメーション、カートゥーンネットワーク、ニコロデオンで監督、絵コンテ、脚本を担当。バラエティ誌によって2020年に注目すべきアニメーターのトップ10の1人に選ばれた。
自身のインスタグラム(@aminder_d)にマンガを投稿していたところ、人気に火が付き、本作が書籍化。現在フォロワーは25.1万人。
■訳:山本みき(やまもと・みき)さん
岐阜県出身。IT企業に勤務したのち、児童書を中心に文芸翻訳の学習をはじめる。
訳書に、絵本『どうして?』『はるのクリスマス』 『すきなものみっつ なあに』(いずれも化学同人)がある。やまねこ翻訳クラブ会員。
女だけの世界へようこそ アミンダー・ダリワル (著) もしこの世から、男性が絶滅してしまったら──? |
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