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【新書大賞2019】吉田裕さん『日本軍兵士』が受賞

中央公論新社は、1年間に刊行されたすべての新書からその年”最高の一冊”を選ぶ「新書大賞2019」の受賞作を発表しました。

 

「新書大賞2019」が決定!

今回で12回目を迎える「新書大賞2019」は、2017年12月~2018年11月に刊行された1,600点以上の新書を対象に、有識者、書店員、各社新書編集部、新聞記者など111人が投票した結果、次の通り大賞が決定しました。

 
■「新書大賞2019」大賞
吉田裕(よしだ・ゆたか)さん
『日本軍兵士』(中公新書)

 
なお、2位から5位までの新書は以下の通りです。

◎2位:隠岐さや香さん『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社新書)
◎3位:呉座勇一さん『陰謀の日本中世史』(角川新書)
◎4位:堤未果さん『日本が売られる』(幻冬舎新書)
◎5位:梯久美子さん『原民喜 死と愛と孤独の肖像』(岩波新書)

 
20位までのランキングと講評など詳細は、2019年2月8日発売の『中央公論』3月号をご覧ください。

また、大賞を受賞した吉田裕さんの受賞者インタビューや編集者座談会が、https://www.chuko.co.jp/special/shinsho_award/ に掲載されています。

 

「新書大賞」について

「新書大賞」は、中央公論新社が主催し、1年間に刊行されたすべての新書から、その年「最高の一冊」を選ぶ賞です。

前々年12月から前年11月までに発行された新書の中から、有識者、書店員、各社新書編集部、新聞記者の投票により1位から20位までの順位を決め、1位の作品が大賞となります。

なお、投票者は「読んで面白かった、内容が優れていると感じた、おすすめしたいと思った」5点を挙げ、1位10点、2位7点、3位5点、4位4点、5位3点で総合得点を集計。得点が同じ場合は1位の票数の多いものが上位となります。また、新書編集部については原則として編集長が投票し、公平を期すため自著、自社作品への投票は控えることになっています。

 

日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書)
310万人に及ぶ犠牲者を出した先の大戦。実はその9割が1944年以降と推算される。本書は「兵士の目線・立ち位置」から、特に敗色濃厚になった時期以降のアジア・太平洋戦争の実態を追う。異常に高率の餓死、30万人を超えた海没死、戦場での自殺・「処置」、特攻、劣悪化していく補充兵、靴に鮫皮まで使用した物資欠乏……。勇猛と語られる日本兵たちが、特異な軍事思想の下、凄惨な体験をせざるを得なかった現実を描く。

 
【関連】
新書大賞|特設ページ|中央公論新社

 


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