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「新書大賞2018」受賞『バッタを倒しにアフリカへ』から7年、前野ウルド浩太さん『バッタを倒すぜ アフリカで』が刊行

新書大賞2018を受賞し、25万部を突破した異色の科学冒険ノンフィクション『バッタを倒しにアフリカへ』の続編となる、前野ウルド浩太郎さん著『バッタを倒すぜ アフリカで』が光文社新書より刊行されました。

 

自分の婚活よりバッタの婚活? 世界初!バッタの「婚活」の謎を解明

 
モーリタニア、モロッコ、フランス、アメリカ、日本……。13年にわたるフィールドワークと実験の成果は、バッタの大発生を防ぐ可能性を秘めていた!

 
前作から7年、アフリカで研究を始めてはや13年。極秘裏に進めていたメインの研究結果をようやく論文発表することができた前野さん。その研究とは……サバクトビバッタの繁殖行動についての調査でした。バッタの雌雄がいかにして出会い、結ばれ、産卵しているのか――。

 
その一連のプロセスを明らかにした本書は、608ページの大作ながら、著者持ち前の軽快な文章で、あっという間に読み進められること間違いなしの、画期的な科学冒険ノンフィクションです。

 
なお、『バッタを倒すぜ アフリカで』は、通常の電子書籍版に加え、虫が苦手な方のために「バッタ画像抜き」の電子書籍も発売されています。

 
【内容紹介】

自分の婚活よりバッタの婚活!? 日本、モーリタニア、モロッコ、アメリカ、フランス――世界中を飛び回り、13年にわたり重ねてきたフィールドワークと実験は、食糧危機の原因となるバッタの大発生を防ぐ可能性を持っていた!

現実を舞台にした異世界転生ストーリー、ついにリブート! 新書大賞受賞、25万部突破の『バッタを倒しにアフリカへ』刊行から7年。著者渾身の画期的な研究内容がベールを脱ぐ。

 

本書の構成

第1章 モーリタニア編――バッタに賭ける

第2章 バッタ学の始まり

第3章 アメリカ編――タッチダウンを決めるまで

第4章 再びモーリタニア編――バッタ襲来

第5章 モロッコ編――ラボを立ち上げ実験を

第6章 フランス編――男女間のいざこざ

第7章 ティジャニ

第8章 日本編――考察力に切れ味を

第9章 厄災と魂の論文執筆

第10章 結実のとき

 

“バッタ博士”の大人気シリーズは、累計30万部!

2017年の第1弾、の大反響を受けて、2020年には、ふりがな付きの児童書『ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ』を刊行。また同年、第4回いける本大賞を受賞した名著『孤独なバッタが群れるとき』を新書化。今回の新刊と合わせて30万部となる大人気シリーズです。

 
<『バッタを倒しにアフリカへ』の内容>

バッタ被害を食い止めるため、バッタ博士は単身、モーリタニアへと旅立った。
それが、修羅への道とも知らずに……。『孤独なバッタが群れるとき』の著者が贈る科学冒険ノンフィクション!

 

著者プロフィール

前野ウルド浩太郎(まえの・うるど・こうたろう)さんは、昆虫学者(通称:バッタ博士)。1980年生まれ、秋田県出身。国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(国際農研)主任研究員。秋田県立秋田中央高校卒業、弘前大学農学生命科学部卒業、茨城大学大学院農学研究科修士課程修了、神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了。博士(農学)。京都大学白眉センター特定助教を経て、現職。

アフリカで大発生し、農作物を食い荒らすサバクトビバッタの防除技術の開発に従事。モーリタニアでの研究活動が認められ、現地のミドルネーム「ウルド(○○の子孫の意)」を授かる。

著書に、新書大賞受賞作で、25万部突破の『バッタを倒しにアフリカへ』、第4回いける本大賞を受賞した『孤独なバッタが群れるとき』(ともに光文社新書)、児童書『ウルド昆虫記 バッタを倒しにアフリカへ』(光文社)がある

 

バッタを倒すぜ アフリカで (光文社新書)
前野ウルド浩太郎 (著)

自分の婚活よりバッタの婚活!? 日本、モーリタニア、モロッコ、アメリカ、フランス――世界中を飛び回り、13年にわたり重ねてきたフィールドワークと実験は、食糧危機の原因となるバッタの大発生を防ぐ可能性を持っていた! 現実を舞台にした異世界転生ストーリー、ついにリブート! 新書大賞受賞、25万部突破の『バッタを倒しにアフリカへ』刊行から7年。画期的な研究内容がベールを脱ぐ。

<既刊>

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)
前野ウルド浩太郎 (著)

孤独なバッタが群れるとき 『バッタを倒しにアフリカへ』エピソード1 (光文社新書)
前野 ウルド 浩太郎 (著)

『呪術廻戦』芥見下々先生おすすめ!

第4回いける本大賞を受賞した名著が新書で登場!

【「新書版まえがき」より】
現在、私はバッタ博士としてアフリカでサバクトビバッタと格闘している。その模様は『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社新書)に綴っており、本作は、それよりも前のバッタ博士になろうかどうか思い悩みつつ、修業に明け暮れた頃に焦点を当てている。まさに「エピソード1」となる。今となっては気恥ずかしいが、青春の日々を、ひたすらバッタだけを見つめることに捧げた青年が織りなすエピソードに、貴方をいざないたい。

【「新書版あとがき」より】
10年経っただけだけど、私は大人になってしまった。読み返してみると、やたらと青臭く、がむしゃらな文章に、恥ずかしさのあまり頬を赤らめてしまうが、今はもう書くことはできないものだ。若さ故の過ちを犯せず、無難な文章を書き綴ることに慣れてしまった現状になんだか寂しさを感じている。想うことは一つ。その時、書ける文章を書籍として残すのは、とても大切なことなのではないだろうか。若いころは往々にして志半ばである。そんな中途半端な状況でも、中途半端ならではの良さが文章に滲み出ているはず
だ。

 


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