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【訃報】SF作家・横田順彌さんが死去 「ハチャハチャSF」、古典SFの研究など

SF作家で明治文化史研究家の横田順彌(よこた・じゅんや)さんが1月4日、心不全のため死去しました。73歳。佐賀県出身。葬儀・告別式は近親者で行われました。喪主は姉の鈴木ます子さん。後日、偲ぶ会が開かれる予定。

 
横田順彌さんは、1945年生まれ。法政大学法学部卒業。印刷会社、PR誌編集プロダクション勤務を経て、1970年に『週刊少年チャンピオン』に掲載されたショートショート「宇宙通信『X計画』」で商業誌デビュー。1977年に初の単著『宇宙ゴミ大戦争』を刊行。「ハチャハチャSF」と呼ばれたナンセンスギャグ作品を多数執筆。愛称は「ヨコジュン」。

 
古典SFの研究でも知られ、『日本SFこてん古典』などの作品も発表。日本のSF小説の祖といわれる押川春浪の生涯を描いた『快男児 押川春浪』(会津信吾さんとの共著)で1988年に日本SF大賞を受賞。また、明治文化史研究では、『近代日本奇想小説史 明治篇』で2011年に日本SF大賞特別賞、2012年同作で日本推理作家協会賞〔評論その他の部門〕および大衆文学研究賞〔大衆文学部門〕を受賞。

 
著書に、「荒熊雪之丞」シリーズ、『脱線!たいむましん奇譚』『ヨコジュンのびっくりハウス』『対人カメレオン症』『ふぁん太爺さんほら吹き夜話』『山田太郎十番勝負』『ソロモン王の洞窟』『SF事典』『横田順彌のハチャハチャ青春記』『明治バンカラ快人伝』『明治不可思議堂』『冒険秘録 菊花大作戦』『古書狩り』『明治「空想小説」コレクション』『明治の夢工房』など多数。

 

横田順弥(ヨコジュン)のハチャハチャ青春記
懐かしき60年代。SFボーイヨコジュンこと横田順弥と、彼の所属する法政大学落語研究会が繰り広げる抱腹絶倒の青春迷走記。渾身の書き下ろし。

 
快男児 押川春浪 (徳間文庫)
日本SFの先駆者記念作『海底軍艦』(明33)で文壇に躍り出た押川春浪の生涯は、天衣無縫、波瀾万丈。キリスト者の父をもちながら野球に没頭して明治学院を落第、生来の悪戯心ゆえの転校続き。だが早稲田に入るや矢継ぎ早に話題作を発表。酒を愛し、バンカラ精神に生きた春浪は、雑誌主筆に、作家活動に、野球振興にと八面六臂の大車輪、今世起の曙を駆け抜けた一代の熱血漢であった。日本SF大賞受賞評伝。

 


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