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『超訳 カーネギー 人を動かす』自己啓発の金字塔が超訳で登場!

『超訳 カーネギー 人を動かす』

『超訳 カーネギー 人を動かす』

ディスカヴァー・トゥエンティワンは、『超訳 カーネギー 人を動かす』を刊行しました。

 

自己啓発の王様、カーネギーの言葉が超訳でパワーアップ!

デール・カーネギー(1888年~1955年)といえば、数々の名著を世に送り出した世界的に有名な自己啓発の大家です。

そんな彼ですが、人生やビジネスにおける成功をテーマとした著作や講演が多いためか、あの鉄鋼王であるアンドリュー・カーネギーと混同されることが多いようです。

 
でも、ひょっとしたらそれは彼の思惑通りなのかもしれません。というのも、そもそも彼と鉄鋼王には血縁関係はなく、また、名前のスペルも鉄鋼王はCarnegie、彼はCarnageyとわずかに違っていたのです。

ところが、彼のビジネスマン向け話し方教室が評判を呼び始めた頃、自分の姓のスペルを、まだ存命中だった鉄鋼王と同じものに変更しています。
さらに講演家として大成功を果たした彼は、鉄鋼王ゆかりのカーネギー・ホールで講演会を開催しているのです。

これは「人はいかにして他者に影響を与えうるか」について生涯突き詰めてきた、彼らしいイメージ戦略であったのかもしれません。

 
本書は、彼の数ある著作の中の代表作であり、自己啓発の金字塔とされている『人を動かす』を、さらに大胆に、さらにシンプルに、超訳したものです。

 

『超訳 カーネギー 人を動かす』より一部紹介

■他人の欠点より先に自分の欠点を直す

あなたは他人の欠点を直して、その人がよりよい人物になれるように変えてあげたいと思うかもしれない。たしかにそれは結構なことだ。

しかし、まず自分の欠点を直してより良い人物になることから始めたらどうだろうか。あなたにとってそのほうがずっと特になるはずだ。しかも、相手のプライドを傷つけないから、反感を買うおそれもない。

自分がよりよい人物になるには、今日から始めても次のクリスマスまでかかるかもしれない。そうしたら、年末までしばらく休暇を楽しみ、相手の欠点を直すのは来年になってすればいい。

たえず自分がよりよい人物になるために努力しよう。

 
■人前でも一対一でも相手を褒める

アンドリュー・カーネギーはスコットランド出身の貧しい移民で、最初は工場労働者として働いていたが、やがて実業家として製鉄業に進出し、しだいに成功を収めて巨万の富を築き、晩年は慈善活動家としても知られるようになった。

無一文だったカーネギーが驚異的な成功を収めた秘訣はなんだったのか?

人前でも一対一でも、とにかく他人を褒めたのである。

カーネギーは死んでからも他人を褒めるつもりだったようだ。生前、彼は自分でこんな墓碑銘を書いている。

「自分より利口な人たちに恵まれし者、ここに眠る」

 
■相手の立場に立って考える

人間関係の技術について、実業家ヘンリー・フォードはこう言っている。

「もし成功の秘訣がひとつだけあるとすれば、相手の考え方をよく理解し、自分の立場だけでなく相手の立場に立って考える能力を身につけることだ」

これはあまりにも単純明快だから、誰でもすぐにそれが真実だとわかるはずだが、世の中の九割の人が九割の確率でそれを無視している。

 
■自分の正しさを過信しない

セオドア・ルーズベルト大統領は、自分は七五%の確率で正しければ上出来だと周囲の人に打ち明けた。

これほど傑出した人物が七五%で上出来だと言っているとすれば、あなたや私はどうだろうか。

私たちが正しいのは、いくら高く見積もっても、せいぜい五五%ぐらいではないか。この程度の確率で相手が間違っていると主張してもいいのだろうか。

 
■人の上に立つということ

老子は紀元前五世紀に生きた中国の賢者だが、謙虚さの重要性を説く彼の英知は今でも役立てることができるかもしれない。

川や海に無数の渓流が注ぎ込んでくるのは、渓流よりも身を低くしているからだ。だからこそ、川や海は無数の渓流に君臨できるのである。それと同様に、人の上に立とうとするなら、賢者は人の下に身を置かなければならない。賢者は人の上に立っているが、人はその重みを感じないので、それを不当だとは思わない。

 

本書の目次

1 人の扱い方に関する基本的なテクニック

2 人に好かれる方法

3 自分の考えを相手に受けてもらう方法

4 反感を抱かせずに相手を変える方法

5 敵を味方に変える方法

6 円満な家庭生活をおくる方法

 

デール・カーネギー プロフィール

Dale Carnegie(デール・カーネギー)は、1888年生まれ、1955年没。アメリカの著述家、教育者、実業家。

ミズーリ州の農家に次男として生まれる。地元の教育大学を卒業後、セールスマンや俳優などを経て、ビジネスマンを対象に話し方教室を開いて好評を博す。その後、ニューヨークにデール・カーネギー研究所を設立し、累計約45万人の受講生に人間関係の原則などの成人教育を行う。

代表作の『人を動かす』は自己啓発の金字塔とされ、1936年の初版刊行以来、今もなお世界中の人々に読み継がれている。

 

超訳 カーネギー 人を動かす
人間関係の黄金律として80年を超えて読み継がれ、全世界で1000万部以上が売れている傑作を超訳しました。忙しい人でもすぐに読めて、公私にわたり役に立ち、人生が劇的に変わる本です。

本書の中から、人を動かすための3つの基本を紹介しましょう。

1 相手の意見を尊重する

 もし相手に「あなたは間違っている」と単刀直入に言ったら、相手はあなたに賛同したくなるだろうか?
 とんでもない。
相手は自尊心を傷つけられるので反論したくなる。あなたがどんなに名論卓説を並べようと、相手は自分の信念を曲げようとしない。なぜなら、相手は論理の生き物ではなく感情の生き物だからだ。

2 相手の意欲を高める最善の方法

 実業家のチャールズ・シュワッブが大成功を収めた理由は、人との接し方を心得ていたからである。彼が明かした成功の秘訣は、紙に書いて額縁に入れ、全国の家庭、学校、職場に飾っておくべきだ。それを実行すれば、あなたの人生は大きく変わる。
「相手の長所を引き出す唯一の方法は、褒めて励ますことである。上司や教師や親が小言を言うと、相手はやる気をなくしてしまう。がんばりたくなるきっかけを相手に与えることが大切だ。だから私は絶対に小言を言わないし、他人のあら探しもしない。何かが気に入ったら、惜しみなく褒めるようにしている」

3 人を変える魔法の力

 人を変えることについて話をしよう。もし私たちが相手の秘められた才能に気づかせることができれば、人を変えるよりもはるかに大きな成果があがる。文字どおり人を変身させることができるからだ。
 これはけっして大げさな表現ではない。ハーバード大学の教授を務めた偉大な心理学者ウィリアム・ジェームズの名言を紹介しよう。
「私たちは本来あるべき状態と比べると、半分しか目覚めていない。人間はふだん使っていない多種多様な力を秘めているが、自分の限界よりもずっと狭い範囲で生きている」
 まさにそのとおりだ。あなたはふだん使っていない多種多様な力を秘めている。そのひとつが、人を褒めて奮い立たせ、自分の可能性に気づかせる魔法の力だ。
 反感を抱かせずに人を変えるために、どんなにわずかな進歩でも、心を込めて惜しみなく人を褒めよう。相手は気分をよくして、より一層の努力をするに違いない。

 


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