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小説版『万引き家族』カンヌで最高賞受賞!是枝監督が完全書き下ろし!

小説版『万引き家族』カンヌで最高賞受賞!是枝監督が完全書き下ろし!

小説版『万引き家族』カンヌで最高賞受賞!是枝監督が完全書き下ろし!

宝島社は、2018年6月8日から全国で公開される是枝裕和監督の映画『万引き家族』のノベライズ、『万引き家族』を5月28日に刊行します。是枝さん自らが書き下ろし。

 

カンヌで最高賞受賞!小説版『万引き家族』が映画公開に先駆けて5/28発売

映画『万引き家族』は、様々な家族の形を描き続けてきた是枝裕和監督の最新作です。ベネチア国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ、世界3大映画祭のひとつであるカンヌ国際映画祭に出品され、最高賞の「パルム・ドール」を受賞しました。日本人監督作品での受賞は、今村昌平監督の『うなぎ』(1997年)以来、21年ぶり4人目の快挙です。

是枝監督が、「10年くらい自分なりに考えて来たことを全部この作品に込めようと、そんな覚悟で臨みました」という本作は、東京の下町を舞台に家族ぐるみで小さな犯罪を重ねる一家の、「家族を超えた絆」を描いたヒューマンドラマです。

祖母の初枝と、彼女の年金を目当てに移り住んできた息子の治と信代夫婦、その息子の祥太、信代の妹の亜紀、治が助けた少女・じゅりの織りなす物語は、人と人との関係が希薄なこの時代に、犯罪でしかつながれなかった家族を通して、真の「つながり」とは何かを問いかけます。

是枝監督が自ら書き下ろしたノベライズ本『万引き家族』では、映画では語り尽くせなかった人物の背景や感情が描かれています。

映画を観て、さらに小説を読むことではじめて是枝作品特有の、何層にも重なる登場人物の内なる想いがひとつひとつ丁寧に回収され、物語をより多角的に、立体的に捉えることができます。また、登場人物たちが劇中では発することがなかった、“声にならない声”が明らかになることによって、「家族の絆」について、作品のメッセージがより鮮明になります。

 

是枝裕和さん プロフィール

是枝裕和(これえだ・ひろかず)さんは、1962年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。主なテレビ作品に『しかし・・・』(1991/CX/ギャラクシー賞優秀作品賞)などがある。

初監督した映画『幻の光』(1995年)が、第52回ヴェネチア国際映画祭で金のオゼッラ賞を受賞。2004年に『誰も知らない』がカンヌ国際映画祭にて映画祭史上最年少の最優秀男優賞(柳楽優弥さん)を受賞。『歩いても 歩いても』(2008年)でブルーリボン賞監督賞を受賞。

2013年には『そして父になる』で、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞を受賞している。 2015年、『海街diary』が同映画祭同部門に、2016年、『海よりもまだ深く』が同映画祭「ある視点」部門に正式出品された。2017年には、前作、『三度目の殺人』が第74回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、日本アカデミー賞では最優秀作品賞ほか6冠に輝いた。

2018年、第71回カンヌ国際映画祭にて最高賞のパルム・ドールを受賞。

 

映画『万引き家族』について〔敬称略〕

■6月8日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

■配給:ギャガ

■原案・監督・脚本・編集:是枝裕和

■音楽:細野晴臣(ビクターエンタテインメント)

■出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、片山萌美、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林

 

万引き家族【映画小説化作品】
第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にてパルムドール賞を受賞した最新作『万引き家族』を是枝裕和監督自ら小説化。是枝監督が小説で描き出す、「家族の絆」とは―――。

「彼らが盗んだものは、絆でした」

とある住宅街。柴田治と息子の祥太は、スーパーや駄菓子店で日々万引きをして生計をたてていた。
ある日、治はじゅりという少女が家から閉め出されているのを見かねて連れて帰ってくる。
驚く妻の信代だったが、少女の家庭事情を案じ、 一緒に「家族」として暮らすことに。
年金で細々と生きる祖母の初枝、JK見学店で働く信代の妹・亜紀。6人家族として幸せに暮らしていた。
しかし、ある出来事を境に、彼らの抱える 「秘密」が明らかになっていく―――。

 


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