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『思考の整理学』刊行から35年、驚異のロングセラーが2年連続で東大生協文庫売上1位!10年で7度目!

『思考の整理学』刊行から35年、驚異のロングセラーが2年連続で東大生協文庫売上1位!10年で7度目!

『思考の整理学』刊行から35年、驚異のロングセラーが2年連続で東大生協文庫売上1位!10年で7度目!

筑摩書房が1983年に刊行し、1986年に文庫化した外山滋比古さん著『思考の整理学』(ちくま文庫)が2017年東大生協文庫売上1位となりました。

これは、2016年に続き2年連続で、2008年に初めて1位となってから、この10年間で7度目の快挙となります。文庫版は32年間で115刷、累計発行部数は225万部を突破し、大学生や新社会人の定番の必読書となっています。

 

『思考の整理学』とは

『思考の整理学』は、「自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書」とした学術エッセイです。

1983年に刊行され、その後、1986年に文庫化。もともと2007年まで21年間で16万部のロングセラーとなっていましたが、2007年に岩手県盛岡市にある老舗・さわや書店で、店員の松本大介さんが記した「もっと若いときに読んでいれば…」という書店店頭のポップをきっかけに、2008年には東大・京大生協の書籍販売ランキングで1位を獲得したことから、“東大・京大で一番読まれた本”のフレーズが生まれました。

このフレーズを帯で使用したことにより売上が更に加速し、2009年には累計発行部数が100万部を突破。同書はその後も変わらず毎年新たな読者を増やし続け、2016年に30年目にして200万部を突破し、時代を超えて読み継がれています。(2018年2月27日現在 115刷 累計発行部数225万4,400部)

 
■東大・京大 年間文庫ランキング/東大・京大生協調べ

 

時代を超えたバイブルの色褪せない魅力

『思考の整理学』をめくってみると、

「これからの時代で必要とされるのは、自力で飛び回れる飛行機人間である」
「思考を整理するうえで、寝かせることほど大事なことはない」
「本当にやるべきことは、1つのことだけに注力しているとなかなか見えてこない」
「知識をいたずらに所蔵してはいけない」
「必要なもの以外は忘れてしまうべきだ」

…など、時代に左右されることのない独自の洞察が満載だという特徴がわかります。

ストイックに「やらなければいけない事」を並べ立てる一方通行な中身ではなく、実生活において誰もが思い当たる事柄を改めて気づかせてくれる内容となっています。

30年以上前の本ですが、内容が普遍的で古くならないことがロングセラーの最大の要因です。

“知識を詰め込むだけでは、考える力は養われない”という著者のメッセージが、知識偏重型の勉強をしてきた東大や京大の学生をはじめ多くの読者に向けて伝えられています。

さらに、200万部以上読まれるほどの大ベストセラーとなったのは、思考の「整理」は大学生のみならず社会人や年配の方、誰にとっても必要とされていることの表れであり、年代も世代も超えた支持を集めた結果です。

自分の頭で考え、自力で飛翔するためのヒントが詰まったこの本は、コンピューターやAIが出てきた今こそ、よりその重要性を帯びてきています。

 

なぜ東大生が根強く支持するのか? 東大生の感想……外山滋比古講演会「思考の整理学を語る」より

・今の時代に必要なのは、情報を手に入れることよりも「捨てる」ことなのだ。

・他分野との接触、混在が新しい思考法を生み出すという考えがとても新鮮に思えた。

・大学やその先で求められている「学び」に対する姿勢が、少し分かった気がする。

・知識に偏った勉強をしてきたからこそ、それじゃいけないんだ、と思いを新たにした。

・考えがまとまらない時、くよくよするのがいちばんいけない。

・メモをとり、整理する癖がつきました!

・根底にある理念は自ら学べ、という点だと感じた。

・高校生の時は意味が良く分からなかったけれど、大学に入って文章を書くようになり、先生の仰っていたことの重要性が良く分かった。

・今の自分を肯定して考えることの楽しさを教えてくれます。

・時を経ても変わらない価値がある。

・この本を読んでいないなんて、人生の半分を損している。

 

外山滋比古さん プロフィール

著者の外山滋比古(とやま・しげひこ)さんは、1923年生まれ。文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学英文科卒業。

『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学などで教鞭を執る。専攻の英文学に始まり、テクスト、レトリック、エディターシップ、思考、日本語論の分野で、独創的な仕事を続けている。

著書に『思考の整理学』『ことわざの論理』『「読み」の整理学』『知的生活習慣』(筑摩書房)など多数。

 

思考の整理学 (ちくま文庫)
アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。

 
■大きな活字で読みやすく!『ワイド版 思考の整理学』も2017年1月に刊行
ワイド版 思考の整理学 (単行本)
長く読まれた本を、大きな活字に! アイディアを軽やかに離陸させ思考をのびのびと飛行させる方法を、シャープな論理で知られる著者が明解に提示する。

 


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