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『MATSUMOTO』「日本犯罪史上最悪の凶悪事件」をフランス人の作家が描く!

『MATSUMOTO』「日本犯罪史上最悪の凶悪事件」をフランス人の作家が描く!

『MATSUMOTO』「日本犯罪史上最悪の凶悪事件」をフランス人の作家が描く!

誠文堂新光社が「G-NOVELS」レーベルより2017年2月に刊行した『MATSUMOTO』(作:LF・ボレさん/画:フィリップ・ニクルーさん/訳:原正人さん)が、第22回手塚治虫文化賞「マンガ大賞」最終候補にノミネートされました。

 

サリン事件を描いた『MATSUMOTO』について

1994年、日本の小都市松本。

物語の登場人物のひとりである宗教団体の教祖は、30以上の会社を束ねるコンソーシアム代表をも兼ねていた。

しかし、信者たちにとって、彼はヒンドゥー教の神シヴァの生まれ変わりであった。だが、宗教に名を借りた彼の組織の真の目的は、「ハルマゲドン」を引き起こし、日本政府を転覆させることであり、組織の実行部隊を指揮する指揮官は、松本で致死性の神経性ガス兵器の開発を極秘に進めていた。

しかし、松本は彼らの計画の第一歩にしか過ぎなかった。

1年後の1995年3月20日――後に「地下鉄サリン事件」として世に知れわたることになる恐るべき計画。

それは、第二次世界大戦後、日本で起きた犯罪史上、最大最悪のテロ事件として現実のものとなる!

 

著者プロフィール

■作:LF・ボレさん
1967年オルレアン生まれ。本名はロラン=フレデリック・ボレ。BD(バンド・デシネ)の原作者でジャーナリスト。近代オーストラリアの誕生を語った『テラ・アウストラリス(南方大陸)』(Terra Australis)が、批評家たちから高く評価されアメリゴ・ヴェスプッチ文学賞を受賞。『デッドライン』(Deadline)、『ⅩⅢミステリー』(XIII Mystery)など40冊以上の単行本を刊行している。

■画:フィリップ・ニクルーさん
1972年、ニース生まれのイラストレーター。代表作はLF・ボレと組んだ『テラ・アウストラリス(南方大陸)』(Terra Australis)のほか、『羅生門』(Rashomon)、『おとみ』(Otomi)など。

■訳:原正人さん
1974年静岡県生まれ。学習院大学人文科学研究科フランス文学専攻博士前期課程修了。BD(バンド・デシネ)の研究家・翻訳家。ニコラ・ド・クレシー『天空のビバンドム』、ホドロフスキー&メビウス『アンカル』など訳書多数。

 

MATSUMOTO

日本のマンガ界が真剣に対峙することを避け続けた「日本犯罪史上最悪の凶悪事件」を、フランス人の作家がバンド・デシネ作品として描き出した!
事実に着想を得、かつて実在した宗教団体のテロ事件をめぐる真実の物語、その衝撃の問題作が遂に邦訳化!

【巻末特別対談LF・ボレ×切通理作】
巨大な悲劇、サリン事件とは何だったのか!――事件から20数年。
今なお混沌として、さらなる悲劇を繰り返し続ける現代社会への黙示録と化したこの事件の虚実を、気鋭の評論家、切通理作と『MATSUMOTO』原作者、LF・ボレが徹底解明するスペシャルインタビュー&解説を特別収録!

【切通理作プロフィール】
1964年東京都生まれ。文化批評。著書『お前がセカイを殺したいなら』など、映画、コミック、音楽、文学、社会問題とジャンルをクロスオーバーした批評で注目される。
『宮崎駿の<世界>』でサントリー学芸賞受賞。映画雑誌、文芸誌、新聞など幅広いメディアで時評・書評・コラムを執筆している。

 


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