気になる本、おススメの本を紹介

B O O K P O O H

『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』欲しいのは「あたりまえの幸せ」――マイノリティを描いた青春小説

『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』欲しいのは「あたりまえの幸せ」――マイノリティを描いた青春小説 ▲装画:新井陽次郎さん

『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』欲しいのは「あたりまえの幸せ」――マイノリティを描いた青春小説 ▲装画:新井陽次郎さん

KADOKAWAより、浅原ナオトさん著『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』が刊行されました。

 

性的マイノリティの葛藤と交流を描いた青春小説を書籍化

本書は、Web小説サイト「カクヨム」発の作品で、性的マイノリティの葛藤と交流を描いた青春小説として大きな反響があった作品です。なお、書籍化にあたり、投稿作を大幅に改稿しています。

 
<あらすじ>
同性愛者であることを隠して生きる男子高校生、安藤純。ある日、同級生の女子である三浦さんのBL趣味を偶然知ったことから、二人は急接近していく。安藤は同性愛者だが、自分の家族を持ち自分の血の繋がった子供を得るなど、世間が「ふつう」と呼ぶしあわせに憧れ、自身の性指向を隠したまま三浦さんと付き合い始める。
しかし、その選択は二人のみならず、友人や家族、学校全体を巻き込む大きな波へと繋がっていき――

 
『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』は、自分の趣味や性志向に正直でいることや、結婚して自分の子供を持つという世間が「ふつう」と呼ぶ幸せを手に入れる難しさなど、今の日本社会で自分らしく生きていくことを高校生の視点から描いた、みずみずしくも胸に迫る青春小説です。

 

浅原ナオトさん プロフィール

著者の浅原ナオト(あさはら・なおと)さんは、2016年よりWeb小説サイト「カクヨム」にて活動を開始しています。マイノリティにスポットを当てた作品を多数投稿しており、本作をもって書籍化デビュー。新人ではありながらも、洗練された筆致で描く重厚なドラマが魅力です。

3月1日には、『御徒町カグヤナイツ』という作品で「カクヨム」公式連載を開始予定です。難病の少女と、彼女を守る4人の「ナイツ」を描く青春ストーリーです。

 

彼女が好きなものはホモであって僕ではない
繋がれない僕らは、それでも、あたりまえの幸せを手に入れたい。

同性愛者であることを隠して日々を過ごす男子高校生・安藤純は、同級生の女子・三浦紗枝がいわゆる腐女子であることを知り、彼女と急接近する。
異性を愛し、子を成し、家庭を築きたい。
世間が「ふつう」と呼ぶ幸せを手に入れたい。
少年の切実な願いと少女の純粋な想いが交わるとき、そこに生まれるものは――

世間の「ふつう」と、自分の本当にほしいものの差に悩んだことがある全ての人に送る、切なくも暖かい青春小説。

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です