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『雪子さんの足音』木村紅美さんの第158回芥川賞候補作

『雪子さんの足音』木村紅美さんの第158回芥川賞候補作

『雪子さんの足音』木村紅美さんの第158回芥川賞候補作

講談社は、木村紅美さんの第158回芥川賞候補作『雪子さんの足音』を2月1日に刊行します。なお、電子書籍は1月15日頃先行配信される予定です。

学生時代を過ごしたアパートの大家の孤独死を知り、20年前の記憶が蘇る……。人間関係のひだをこまやかに描いて芥川賞候補になった中篇です。

 

『雪子さんの足音』 あらすじ

東京・高円寺の家賃5万円のアパート月光荘。

「サロン」と名付けた居間を下宿人に開放して食事や小遣いまで世話を焼く、夫と息子に先立たれてひとり暮らしの雪子さんと、大学3年生の薫。

彼は雪子さんをときに鬱陶しく思いつつ、孫ごっこのバイトのような気持ちから、その厚意を受けとめていた。ふたりの関係は微妙なバランスで続いていたが……。

「なぜ最初からこう言えなかったのだろう」とあとから思うような、気づいたときには戻れなくなっている人間関係…。少しずつすれ違っていく不器用な人たちの物語です。

 

木村紅美さん プロフィール

著者の木村紅美(きむら・くみ)さんは、1976年兵庫県生まれ。小学校6年生から高校卒業まで宮城県仙台市で過ごし、現在の実家は岩手県盛岡市。明治学院大学文学部芸術学科卒。

2006年に「風化する女」で第102回文學界新人賞を受賞。2008年「月食の日」で第139回芥川賞候補、2013年『夜の隅のアトリエ』で第35回野間文芸新人賞候補となる。

その他の著書に『イギリス海岸 イーハトーヴ短篇集』『見知らぬ人へ、おめでとう』『春待ち海岸カルナヴァル』『まっぷたつの先生』などがある。

 

雪子さんの足音
東京に出張した薫は、新聞記事で、大学時代を過ごしたアパートの大家・雪子さんが、熱中症でひとり亡くなったことを知った。
20年ぶりにアパートに向かう道で、彼は、当時の日々を思い出していく。

人間関係の襞を繊細に描く、著者新境地の傑作!

第158回芥川賞候補作。

 
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