『注文をまちがえる料理店』「認知症を抱える人」が接客をする、不思議であたたかいレストランで本当にあった物語
あさ出版より、小国士朗さん著『注文をまちがえる料理店』が刊行されました。
世界中の話題をさらった「認知症を抱える人」が接客をするレストランで本当にあった物語
本書『注文をまちがえる料理店』は、2016年6月、日本のみならず、世界中の話題をさらったレストランから生まれた、本当にあった物語を一冊にまとめたものです。
このレストランで接客をするのは、「認知症を抱える人」です。「このお店では、注文した料理がきちんと届くかは、誰にもわかりません」。まちがえることを受け入れて、まちがえることを一緒に楽しむ。不思議であたたかい人たちとの物語、そして、この企画が、実際にレストランとして開店するまでの奇跡のようなお話がいっぱいです。
注文をまちがえる代わりに、どのメニューもここでしか味わえない、特別においしいものだけが揃っています。「こっちもおいしそうだし、ま、いいか」そんなあなたの一言が聞けたら。そしてそのおおらかな気分が、日本中に広がることを願って書かれた一冊です。
本書の目次
●「注文をまちがえる料理店」ができるまで
ハンバーグが餃子になった!?/「間違えちゃったけど、ま、いいか」ほか
●「注文をまちがえる料理店」で本当にあったものがたり
料理店で夫婦二人の演奏会/戻ってきたら、みんな笑顔/少しだけの自身/間違えることを受け入れられる価値/「やっぱり最高のレストランだね」ほか
●「注文をまちがえる料理店」のつくりかた
高まる緊張感とは裏腹に/「認知症である前に、人なんだよな」ほか
●「注文をまちがえる料理店」のこれから
小国士朗さん プロフィール
著者の小国士朗(おぐに・しろう)さんは、「注文をまちがえる料理店」発起人。テレビ局ディレクター。
1979年生まれ。東北大学卒業後、2003年に某テレビ局に入局。
2013年に心室頻拍を発症。テレビ番組を作るのが本当に大好きで相当なエネルギーを注いできたが、それを諦めなければならない事態になり、一時はかなり悩み落ち込む。
しかし、「テレビ局の持っている価値をしゃぶりつくして、社会に還元する」というミッションのもと、数々のプロジェクトを立ち上げ、いつしか局内でもテレビ番組をまったく作らない、おかしなディレクターとして認識されるようになり、ついには専用の部署までできることに。
「注文をまちがえる料理店」はとある取材時に思いついたことを形にしたもの。
好物はハンバーグとカレー。