ちょっと今から仕事やめてくる (北川恵海・著/KADOKAWA・刊)
第21回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>受賞作で北川恵海さんのデビュー作。福士蒼汰さん主演で映画化(2017年夏公開予定)。
〔あらすじ〕
ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。
同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。
なぜ赤の他人をここまで気にかけてくれるのか? 気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で鬱になり自殺した男のニュースだった――
「うわー、憂鬱そうな話。こんな会社員いるよね、リアルすぎて読むのツラいな」と思ったりもしましたが、暗いシーンも含めて軽妙な筆さばきで読み進められました。
ヤマモトと隆の掛け合いも面白いですが、つらい場面も含めて、常に作者の優しい眼差しを感じられる作品です。
自殺するぐらいなら会社を辞めたらいい。でも、それができない人がいる。そんな人に、「辞めたらいいよ」って言ってあげられたら、「辞める」っていう選択肢がアリだって教えてあげられたら、結果を変えることもできるのかなと思います。
今どきの若い奴はこれだから、って言わしとけばいいですよ。「辞めちゃいなよ、そんな会社」









