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『世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ』新型コロナワクチン開発に貢献!世界的科学者カタリン・カリコさんに増田ユリヤさんが迫る!

増田ユリヤさん著『世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ』

増田ユリヤさん著『世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ』

増田ユリヤさん著『世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ』が、ポプラ社より刊行されました。

 

新型コロナワクチンの開発秘話を、ジャーナリスト・増田ユリヤさんが徹底取材!

先月末、東京や大阪など19の都道府県に出されていいた4回目の緊急事態宣言が明け、日本では新型コロナウイルスのワクチン接種率が50%を超えてきています。

 
このコロナ禍で、何故こんなにも早くワクチン開発が進み、世界中の人にワクチン接種を促すことが出来たのでしょうか?
その開発の裏には、40年もの間ひとすじに、mRNAの研究を続けてきた一人の女性の姿がありました。世界的科学者のカタリン・カリコさんです。

 
本書では、ジャーナリストの増田ユリヤさんが、新型コロナワクチン開発を可能にした「ワクチンの女神」カタリン・カリコさんに実際に取材をし、研究者としての半生と、ひとりの人間としての生きざまに迫ります。
※この本は、ワクチンの効果を解説する本ではありません。

 
<本書の概要>

新型コロナワクチンを開発し、世界を救った女性研究者カタリン・カリコさんに迫る唯一の本。山中伸弥教授のインタビューも掲載!
なぜ、驚異的なスピードでワクチンは生み出されたのか――。

東西冷戦下のハンガリーで、娘のぬいぐるみに紙幣をしのばせて渡米。当時、遺伝子研究が活況な中で、日の目を見なかったRNA研究に心血を注いだ。数々の挫折を経験しながらも、自らの信念を曲げなかった――。
新型コロナウイルスの世界的な流行に際して、カリコさんの技術によってmRNAワクチンが驚異的なスピードで開発された。
カリコさんへのインタビュー、研究者となるきっかけとなったハンガリー時代の恩師への取材を通し、彼女の生い立ち、ワクチン開発の裏側、さらには研究の可能性について描いた力作。

 
◆「公式 池上彰と増田ユリヤのYouTube学園」にてスぺシャルインタビュー動画公開中

 

カタリン・カリコさん 略年譜

1955年 精肉店経営者の父のもとハンガリー東部キシュウーィサーッラーシュで生まれる

1973年 セゲド大学理学部に進学

1978年 セゲド大学大学院博士課程に進学。ハンガリー科学アカデミーの奨学生となり、mRNAの研究を始める

1982年 ハンガリー科学アカデミーセゲド生物学研究所ポスドク

1985年 米国に一家で移住。テンプル大学ポスドク

1989年 ペンシルベニア大学医学部に研究助教として移籍

1997年 ドリュー・ワイズマン氏と出会い、共同研究を始める

2005年 人工的に作ったmRNAに化学修飾を施すと炎症をおさえられるという発見を論文発表

2013年 ビオンテックに移籍。アメリカとドイツを往復する生活に

2019年 同社上級副社長

2020年
3月 ビオンテックは、ファイザーと治験・製造販売で協力合意。その後世界規模で数万人を対象に治験、90%を超える有効率が示される
12月18日 カリコ氏が自分の開発したワクチンを接種

2021年 ペンシルベニア大学客員教授

 

本書の構成

はじめに

第1章 科学者を知らなかったハンガリーの少女が研究に目覚めるまで
カタリン・カリコ氏を育んだ母国ハンガリーの自然
◆カリコ氏をめぐる人々(1)
多大な影響を与えたふたりの科学者
ビタミンCを発見しノーベル生理学・医学賞を受賞したセント・ジュルジ・アルベルト
◆カリコ氏をめぐる人々(2)
カリコ氏の恩師 アルベルト・トート先生に訊く
ハンガリートップレベルのセゲド大学理学部へ進学
学問の世界にも社会主義政権の影
研究に没頭し、仲間との時間を大切に過ごした大学時代
セゲド生物学研究所での最先端の研究とは
RNAの研究に着手
社会主義体制下でこその悲劇
■カリコ氏が生きた激動の時代を知るために
ハンガリー事件とは何だったのか
第二次世界大戦からハンガリー事件前夜まで
民主化を求めたハンガリー市民たち

第2章 娘のテディベアにお金をしのばせて渡米
年に及ぶ挫折続きのRNA研究
研究費の打ち切り、新天地アメリカへ
娘のテディベアにお金をしのばせて渡米
研究者としてゼロからのスタート
mRNAの研究で新しいタンパク質の生成に成功
逆境に立ち向かい続けた研究者としての信念
共同研究者ワイズマン氏との運命的な出会い
◆カリコ氏をめぐる人々(3)
アメリカでの研究生活を支えてくれた娘のスーザン
忍耐強く、好きなことをやり遂げるためには何事も諦めない母
これまでの研究成果がいよいよ花開く

第3章 mRNA研究の画期的な発見
新型コロナワクチンの開発へ
ようやくmRNAが引き起こす炎症反応を克服
ビオンテックでmRNAワクチンの実現化へ
新型コロナウイルスの世界的流行が起きて
mRNAワクチンとは
ワクチンの有効性、安全性

スペシャルインタビュー 山中伸弥教授に訊く

おわりに

 

著者プロフィール

著者の増田ユリヤ(ますだ・ゆりや)さんは、神奈川県出身。國學院大學卒業。27年にわたり、高校で世界史・日本史・現代社会を教えながら、NHKラジオ・テレビのリポーターを務めた。

日本テレビ「世界一受けたい授業」に歴史や地理の先生として出演のほか、現在コメンテーターとしてテレビ朝日系列「大下容子ワイド!スクランブル」などで活躍。日本と世界のさまざまな問題の現場を幅広く取材・執筆している。池上彰さんとテレビやYouTubeなどで、ニュース解説も行なう。

著書に『新しい「教育格差」』(講談社現代新書)、『教育立国フィンランド流 教師の育て方』(岩波書店)、『揺れる移民大国フランス』(ポプラ新書)など。

 

世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ (ポプラ新書)
増田 ユリヤ (著)

新型コロナワクチン(mRNAワクチン)を開発し、世界を救った女性研究者カタリン・カリコ氏に迫る唯一の本。カリコ氏と親交のある、山中伸弥教授のインタビューも掲載!
なぜ、驚異的なスピードでワクチンは生み出されたのか――。

東西冷戦下のハンガリーで、娘のぬいぐるみに紙幣を隠し渡米。当時、遺伝子研究が活況な中で、日の目を見なかったRNA研究に心血を注いだ。数々の挫折を経験しながらも、自らの信念を曲げなかった――。
新型コロナウイルスの世界的な流行に際して、カリコ氏の技術によってmRNAワクチンが驚異的なスピードで開発された。
カリコ氏へのインタビュー、研究者となるきっかけとなったハンガリー時代の恩師への取材を通し、氏の生い立ち、ワクチン開発の裏側、さらにはRNA研究の未来について描いた力作。

 


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