『自分をもっと大切に』91歳現役産婦人科医が「医師として」「人生の先輩として」伝えたいこと
今年91歳を迎えた現役産婦人科医・堀口雅子さんによる珠玉のエッセイ『自分をもっと大切に 91歳現役産婦人科医が「医師として」「人生の先輩として」伝えたいこと』が、あさ出版より刊行されました。
体や心に不調を抱える現代の女性たちに伝えたいと思うこと
本書は、今年(2021年)91歳になる現役産婦人科医の女性によるエッセイです。
「女だから」という理由で、何度も何度も自分が望む道が阻まれそうになりながらも、「前例がないなら開拓していく。私の人生はその連続だった」という著者。
医師としての知識と、一人の女性としての体験をもとに、思春期特有の悩みや、月経にまつわる悩み、仕事や家庭のこと、妊娠や出産への不安、子育てにまつわる葛藤、さらには更年期の苦しみなどを抱える女性たちに寄り添い続けて60年強。
まだ、女性医師が少ない時代に医師になったからこそ、それが産婦人科医としての自分の役目だと思って、患者さんたちに接してきたといいます。そして、働く女性、働くママのさきがけでもありました。
産婦人科医として、あるいは働く女性、働くママなどの人生の先輩として、体や心に不調を抱える現代の女性たちに伝えたいと思うことをまとめた一冊です。
心も体も――これからの日々を“しなやかに”“たくましく”“いきいき”と自分らしく生きるヒント
(本書「まえがき」より)
私はこれまで、医師としての知識と、一人の女性としての体験をもとに、
思春期特有の悩みや、月経にまつわる悩み、仕事や家庭のこと、
妊娠や出産への不安、子育てにまつわる葛藤、
さらには更年期の苦しみなどを抱える女性たちに、
寄り添ってきました。
まだ女性医師が少ない時代に医師になったからこそ、
それが女性の産婦人科医としての私の役目だと思って、
患者さんたちに接してきました。
女性だからこそ、
女性たちが抱える心身の悩み、苦しみを理解し、
寄り添える。
私はそう思います。
本書の目次
まえがき
1章 前例がないなら、開拓していく。道がないなら、自分で作る。人生、その連続でした。
2章 女性だから、犠牲も我慢も仕方ない。そんな考え方が”あたりまえ”になるのは嫌です。
3章 その年代に応じた”さまざまな変化や役割”をうまく受け入れるのも大切です。
4章 私の開拓者としての道のりは、第一線を退いた今も、まだまだ続いています。
あとがき
著者プロフィール
著者の堀口雅子(ほりぐち・まさこ)さんは、1930年東京生まれ。群馬大学医学部卒業。産婦人科医。一般社団法人性と健康を考える女性専門家の会名誉会長。
東洋英和女学院高等女学科在籍中の15歳のときに終戦をむかえる。その後、東京薬学専門学校女子部に進学し、薬剤師となり、東京大学薬学部にてホルモンの研究を始める。女性と男性の違いを生物学的に研究する中、「やはり医師になりたい」と、東京理科大学医学進学コースを経て、群馬大学医学部に進学。東京逓信病院で1年間のインターンを経験したのち、女性で初めて正規医員として、東京大学医学部産婦人科学教室に入局。長野赤十字病院他を経て、虎の門病院産婦人科医長。現在も月に2回、女性成人病クリニックにて診療を続けている。
2003年エイボン女性年度賞の功績賞を受賞。夫は産婦人科医で元愛育病院院長の堀口貞夫さん。
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