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『ネット社会と闘う ~ガラケー女と呼ばれて~』あおり運転事件加害者の「同乗者」と間違われ、謂れのないデマ、中傷との闘いを描く

さはらえりさん著『ネット社会と闘う ~ガラケー女と呼ばれて~』

さはらえりさん著『ネット社会と闘う ~ガラケー女と呼ばれて~』

さはらえりさん著『ネット社会と闘う ~ガラケー女と呼ばれて~』が、リックテレコムより刊行されました。

2019年夏、世間の耳目を集めた「常磐自動車あおり運転事件」で暴力を振るった男の同乗者――「ガラケー女」に間違われた著者が、ネット上のデマ、誹謗中傷との闘いを通じて「一億総加害者社会」に警鐘を鳴らす一冊です。

 

著者が経験した「一億総加害者社会」 デマ被害に苦しんだ経験者、スマイリーキクチさん、石橋秀文さんとの対談も

本書は、2019年8月に発生した「常磐自動車道あおり運転事件」において、指名手配され逮捕された男性の同乗者と間違われ、いわれのない誹謗中傷をネット上で受け続けた著者が、その経験を記すとともに、インターネットやSNSとの付き合い方、向き合い方を提唱する内容です。

 
事件に巻き込まれた当日から、弁護士との出会い、記者会見、民事訴訟など、いまも続いているその過酷な闘いを時系列にまとめるとともに、被害者にしかわからない視点でネットとの付き合い方、SNSとの向き合い方を記しました。

 
また、同じくネット上のデマや誹謗中傷に苦しんだタレントのスマイリーキクチさん、「東名高速あおり運転事件」において、犯人の家族と誤認されやはり闘いを続けておられる石橋秀文さんとの対談も収録しています。

 

本書の構成

はじめに 私が経験した「一億総加害者社会」

第1章 その日は、突然来た
第1節 電話が鳴り止まない日
第2節 事の顛末(常磐道あおり運転事件)
第3節 おそるべきTwitterの拡散力
第4節 耐えられない心当たりのない誹謗中傷

第2章 初期対応
第1節 アドバイスをくれた人々
第2節 反論の機会はないの?
第3節 弁護士とのファースト・コンタクト
第4節 警察署での四時間
第5説 「声明文」で反撃開始
※対談1
共通項は「あおり運転事件」
人違いで奪われた平穏な人生を取り返す闘い
石橋秀文氏 × さはらえり

第3章 反撃の狼煙
第1節 「ネットに強い弁護士」と対面
第2節 過去の事例に見る「法的措置」の高い壁
第3節 「書き込み」に対する責任
※対談2
スマイリーキクチさんに聞く
「誹謗中傷との闘い方」と「ネットとの付き合い方」
スマイリーキクチ氏 × さはらえり

第4章 記者会見、そして訴訟へ
第1節 顔出しNG、声だけの記者会見
第2節 訴訟準備へ突入
第3節 デマを流したのは誰だ! インフルエンサーを絞る

第5章 立ちふさがる「壁」
第1節 「情報開示請求」って何するの?
第2節 訴訟って訴える方がキツい
第3節 またもや誹謗中傷の嵐
※インタビュー
「被害者救済」までの長い道のり
インテグラル法律事務所 パートナー 弁護士 小沢一仁氏

第6章 「一億総加害者社会」への警鐘
第1節 永久に残る情報(デジタルタトゥー)
第2節 「他人の感情を読む力」を取り戻す

あとがき

 

著者プロフィール

著者のさはらえりさんは、都内デザイン会社代表取締役社長。1980年神奈川県生まれ。大学にて情報学を専攻し、卒業後、 イギリスへ留学。帰国後はシステムエンジニアとして企業のインフラ整備に携わる。

2019年1月に会社を設立し、中小企業向けに DX(デジタル・トランスフォーメーション) 推進によるWeb デザインからソーシャルデザインまで、多岐にわたって支援を行なっている。

 

ネット社会と闘う ~ガラケー女と呼ばれて~
さはらえり (著)

ある朝、身に覚えがない電話やメールが殺到し、ネットに顔と本名が晒される。 日本中を震撼させた「あおり運転事件」において、完全な人間違いにも関わらず誹謗中傷の渦に巻き込まれた著者の長い闘いを描く。 誰もが被害者となる可能性があり、そして誰もが加害者、あるいは犯罪者となり得る時代。『一億総加害者社会』を生き抜く、必読の一冊。

 


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