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『生き物が大人になるまで』生き物が大人になるまでの驚きの成長戦略!知ると人間が見えてくる!

稲垣栄洋さん著『生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学~』

稲垣栄洋さん著『生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学~』

稲垣栄洋さん著『生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学~』が、大和書房より刊行されました。

 

ベストセラー『生き物の死にざま』著者最新刊発売!

本書では、ベストセラー『生き物の死にざま』で知られ、執筆した本はいずれも入試頻出となっている稲垣栄洋さんが、生き物が大人になるまでの驚きの成長戦略の数々を紹介しています。

 
子どもだけでなく、大人が読んでもためになる、「成長とはなにか」「学ぶとはなにか」「大人になるとはなにか」を考えるヒントになる物語がつづられています。

 

知能を選んだ動物、本能を伸ばした虫

生き物が大人になるまで

生き物が大人になるまで

どれがいちばん優れているか、ということではなく、生き物たちは様々にその能力を伸ばし、活かしてきました。

たとえば、虫は本能をみがいてきました。生まれながらに正確な行動をとることができますが、想定外の環境の変化に対応できません。

知能に頼る動物は、学ぶことで環境の変化に対応しますが、成長に時間がかかり、しかも正しい行動をとれるとはかぎりません。

 

早く大人になるっていいことですか?

生き物が大人になるまで

生き物が大人になるまで

カエルとオタマジャクシ、チョウとイモムシのように大人と子どもの姿がまったく異なる生き物がいます。

一応、大人になることが生き物たちの目標だとすれば、オタマジャクシやイモムシのように弱い時期は、なるべく早く過ぎてしまったほうがよいのでしょうか。

いいえ、未熟なまま大人になってしまっては、小さく、能力の劣った生体として生きていくことになってしまいます。それを知る草がとった戦略とは……。

 

大きな子どもと小さな大人

生き物が大人になるまで

生き物が大人になるまで

かならずしも、子どもが小さくて、大人が大きいものとはかぎりません。

たとえば、キングペンギンの赤ちゃんは、モコモコの毛に覆われて、大人のキングペンギンよりも大きいぐらいです。子どもと大人の姿が違う場合、それはそれぞれの時期に適切な姿をしている、ということに過ぎません。

小さいのであれば小さくある理由が、軟らかいのであれば軟らかくある理由が存在するのです。

 

命のバトンを渡していく、という使命

生物としてみてみると、子どもは大人になるために生き、大人は子どもを作るために生きています。生命は、それをただ繰り返しているだけなのです。

生物の親は、子どものために命をも捧げます。しかし、親のために子どもが自らを犠牲にする生物はいません。ましてや、未来の世代を犠牲にして、今を生きようとする生き物はいません。もしいるとすれば、それは人間だけです。

生き物が大人になるまで

生き物が大人になるまで

本書は、驚くほど多様で面白い生き物の成長の仕方から、<人間にとっての「成長」とは何か?>また、<人間とは何か?>を考えるきっかけになる一冊です。

 

本書の構成

第一章 大人と子供はどこが違う?
・大人は子どもより大きいのだろうか
・早く大人になるって、いいことなの?
・赤ちゃんがかわいいのは、なぜだろう?
・クモが子育てをする理由
・マンボウがたくさん卵を産む理由

第二章 「遊び」と「学び」
・カマキリの赤ちゃんも遊ぶのだろうか
・どうして、トンボは学習しないのだろう?
・生物の脳は、AIに負けてしまうのだろうか
・チーターの子が、遊ばなければならない理由
・カワウソは教わらないと泳げない…らしい
・これ、何だ?
・二億年前には、国語も算数もなかった
・カバの口が大きい理由
・ゴリラのボスは、育メンらしい

第三章 「ふつう」ってなんだろう
・くっつき虫の実の中を見たことがありますか?
・脳は「たくさん」が苦手
・ゾウとキリン、大きいのはどちら?
・ふつうのイヌって、どんなイヌだろう
・タンポポが綿毛を飛ばす本当の理由とは
・キツネの親が豹変するとき
・人間の子育て期間が長い理由
・生物にとって大人とは何なのだろう
・おばあさんが人類を進化させた?

第四章 成長の計り方
・このアサガオの成長を計りなさい
・雑草は踏まれても立ち上がるって、本当?
・根っこが伸びるのは、いつなのか?
・草花を育てるとき、成長を止める理由
・千年生きる木は、どう成長しているのだろう
・穂を出したイネは、もう成長しないのだろうか
・成長するってどういうこと?

第五章 成長する力は、どこにある?
・「人は成長しなければならない!」って、本当?
・昔の人は、イネを作らなかった?

 

著者プロフィール

著者の稲垣栄洋(いながき・ひでひろ)さんは、1968年静岡県生まれ。岡山大学大学院修了。農学博士。専門は雑草生態学。
農林水産省、農林技術研究所等を経て、現在、静岡大学農学部教授。

著書に『生き物の死にざま』(草思社)、『植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし』(ちくまプリマー新書)、『花は自分と誰ともくらべない 47の花が教えてくれたこと』(ヤマケイ文庫)など多数。

 

生き物が大人になるまで~「成長」をめぐる生物学
稲垣 栄洋 (著)

学者が紹介する多種多様な自然の生き物の成長のかたちから、人間にとっての「学ぶこと」や「大人になること」の意味を考える。

子どものほうが大人より大きなカエルやペンギン、溺愛した子を突然突き放すキツネ、遊びから狩りを学ぶライオン、大小2つの種を持つオナモミ、踏まれたら立ち上がらない雑草――。自然界の動物や植物は、さまざまな個性をもって「成長」していきます。
一方で、人間の「成長」は、得てして順番を競ったり、平均値と比べたりと、画一的なものさしで計られることが多いようです。
本書では、そんな人間の「成長」について、驚くほど多様で面白い生き物の成長の仕方から学ぶことを試みます。

著者は『生き物の死にざま』『面白くて眠れなくなる植物学』など、自然科学系のベストセラー著書多数の稲垣栄洋氏。中学・高校入試問題の採用数ナンバーワンの著者による、生物学的な知的好奇心をくすぐり、“学ぶこと”や“大人になること”の意味を考えさせられる一冊です。

 


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