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『「山奥ニート」やってます。』ひと月1万8000円で「なるべく働かずに生きていく」を実現!

石井あらたさん著『「山奥ニート」やってます。』

石井あらたさん著『「山奥ニート」やってます。』

和歌山の限界集落で集団生活を営むニートたちの、その5年の暮らしを綴った、石井あらたさん著『「山奥ニート」やってます。』が、光文社より刊行されました。

 

pha さん、えらいてんちょうさん推薦! ひきこもり集団“山奥ニート”「僕は一生ニートしていたい」

「ネットとマンガとゲームがある山奥=最高。今の時代の本当の自由は山奥にあるのかもしれない」
――phaさん〈京大卒・元ニート〉

「新しいようで懐かしい!」
――えらいてんちょう(矢内東紀)さん〈起業家〉

 
家賃ゼロの限界集落で月に1万8000円のお小遣いを稼ぎ、嫌なことはしないで生きていく。
そんな暮らしを選んだ若者たちがいます。

娯楽も買い物もネットで事足りるいま、都会でひきこもっても山奥でひきこもっても、毎日やることに大差はありません。

それなら、家賃や生活費が安いほうを選ぶのもひとつの手段ではないでしょうか。

著者の石井あらたさんは、「村おこしとか、ビジネスを立ち上げるとか、そんな能動的なことはしません。ただ、ひきこもる範囲は自分の部屋から、この集落に広がりました」と記述します。

 
“山奥ニート”の多くは、一般社会にうまく順応できない、生きづらい、都会での生活費のために嫌な人間関係に耐えて働くことに限界を感じた…など、さまざまな理由で山奥にやってきました。

おもな生活費は、紀州梅の収穫や草刈りなど、集落のお爺さんお婆さんの手伝いで得たお駄賃でまかないます。

働くことが苦手なニートたちでも続けられる理由は、「(集落のお爺さんお婆さんは)遊びに来た孫が手伝ってくれているという感覚の人が多く、まるで仕事をしている気がしない」から。

 
山奥での暮らしはどこか懐かしく、それでいて自由です。
この本は、そんな“山奥ニート”たちの5年間を真空パックにしたものです。

最寄り駅から車で120分の限界集落

最寄り駅から車で120分の限界集落

リビングのほか個室もある

リビングのほか個室もある

 
【「NetGalley」試し読みのレビューより抜粋】

◎なんか凄いもの読んだ気がする。働くことをどのように捉えるかは、その人の価値観次第。身体を壊すほどたくさん働いたり、人間としての尊厳をめちゃくちゃにする人間関係の中で働くなんて、本末転倒。私たちは生きるために働くのであって、働くために生きているんじゃない。(略)文章もクスッと笑えて、いい感じに力が抜けていて、抑えた表現に教養がにじみ出ていました。

◎山奥の限界集落にある旧小学校で共同生活を送る、15人のニート達の生活。情景が目に浮かびめちゃくちゃ面白かった。鹿を解体して食べたり、草刈りや紀州梅の収穫でわずかな収入を得る。村で暮らすお年寄りも彼らが来てくれてどんなに心強いだろう。生活とは何なんだろう、というような事を考えてしまいますね。山奥ニートたちよ、羨ましいぞ! 彼らに幸あれ!!

◎「働かざるもの食うべからず」的な発想を持った人が世の中の大多数なんだけど、それだけが真実なのかということを、この本の中で何度も感じました。限界集落に昔から住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんたちの話に耳を傾け、お手伝いを頼まれれば草むしりをしたり、重いものを運んだり、そういう付き合いって、単なる労働とは別のものですよね。(略)お金とか時間とか効率とかばっかり考えていたら、こういうことはできなくなっちゃう。村おこしの起業家がやってきて、「ニートの人たちが過疎を救う」みたいな企画を立てて、一生懸命働けば稼げますよって提案してきたときに、「働けるのは1週間に1日くらいです」という返事をして、起業家が黙っちゃったというところには笑いました。そこなんですよ、「一生懸命に働いて稼ごう」という発想が通用しない人がいるということが分からないんだな!

◎僕はいまコロナ失業のため無職で、一般的な解釈でいうのなら限りなくニートに近い。完全に共有できるとは決していえないが、山形の田舎暮らしは山奥ニート暮らしと結構近いものがある。(略)ニートが社会の役割を考えるという件は、今の僕と重なって正直ギュッと涙が出た。コロナ渦で人類の生活そのものが見直されることが予想されるなか、この時期に出会えてよかった一冊である、と同時に僕は僕の土俵を考えるきっけにもなった。

自由に生きるニートたち

自由に生きるニートたち

 

本書「はじめに」より(一部抜粋)

当時、僕は立派なひきこもり。
浪人、留年、中退と三重の親不孝を重ねて、その挙げ句ひきこもり。
バイトすら上手くできなくて、この社会ではどうにもやっていける気がしない。
社会の歯車にもなれない僕に、生きる価値がない。
こんなクソみたいな世界、早く滅びないかな。そう思って過ごす毎日。
そんなときに、山奥にニート・ひきこもりを集める計画を知りました。
自分を必要としない世界なんか、こっちから願い下げだ。
自分で、新しい世界を作ってやる。
僕はこの世界を捨てるつもりで、彼女も贅沢も人との繋がりも諦めて、山奥に住むことにしました。
ところが、それから6年経った今、僕には妻がいます。
お金はありませんが、ひきこもりのころよりずっと良い食生活をしています。
街からは遠く離れているけれど、人との繋がりは強くなりました。
(略)
やっていることは、ひきこもりだったころと同じなんです。
アニメ見て、ゲームして、SNSして、寝る。
ある意味では、僕はまだひきこまったままです。
村おこしとか、ビジネスを立ち上げるとか、そんな能動的なことはしません。
ただ、ひきこもる範囲は自分の部屋から、この集落に広がりました。

 

著者プロフィール

著者の石井あらた(いしい・あらた)さんは、1988年生まれ、名古屋市出身。自称「山奥ニート」。

浪人・留年・中退の親不孝三重奏でひきこもり。2014年から和歌山県の山奥に移住。NPOの支援を受けるはずが、移住3日後に代表が亡くなり、理事として自主運営を開始。
人口5人の限界集落に建つ木造校舎に、ネットを通じて集まった男女15人と暮らしている。
2017年に会社員の女性と結婚。現在は山奥と街の二拠点生活をしている。

★Twitter(@banashi):https://twitter.com/banashi
★ブログ:http://banashi1.hatenablog.com/
★YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCk7EFLqHKsmhglkDBG1wiNQ

 

「山奥ニート」やってます。
石井 あらた (著)

ひきこもりとなって大学を中退し、ネットを通じて知り合ったニート仲間と2014年から和歌山の山奥に移住。以来、駅から車で2時間の限界集落に暮らしている。
月の生活費は1万8000円。
収入源は紀州梅の収穫や草刈りのお駄賃、ブログの広告収入など。インターネットさえあれば、買い物も娯楽も問題なし。
リモートの可能性をフル活用し、「なるべく働かず、面倒くさい人間関係から離れて生きていく」を実現したニートが綴る5年間の記録。

 


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