『ダ名言』ピン芸人・浜ロンさんが4年以上毎日つぶやく幸せの感じ方

2020年4月23日 06:40 小説・エッセイ

浜ロンさん著『ダ名言』

浜ロンさん著『ダ名言』が、主婦の友社より刊行されました。

くりぃむしちゅー上田さんから出された宿題から生まれたダ名言

著者の浜ロンさんは、「くりぃむしちゅー」の上田晋也さんの付き人をずっと勤めてきました。
2015年の秋、浜ロンさんは上田さんから「●●芸人という、自分の名刺になるような芸風をつくれ」という宿題をもらいました。

発表は2016年のお正月。浜ロンさんは友人・知人の芸人仲間を中心に「自分のいいところ、悪いところを教えてほしい」と徹底的に取材を決行し、ある答えにたどり着いたのです。

「自分はハト派芸人だ」
こう気づいたそうです。相手に対して攻撃的な姿勢を取ることはないし、後輩芸人が自分を追い越してブレイクしても嫉妬の気持ちも全然起こらない。

◎闘わない
◎無理しない
◎自分を守る

これがハト派芸人の定義です。

ツイッターで独自の人生訓をつぶやき、話題に！

2016年4月から浜ロンさんは、ハト派芸人としての活動の一環としてツイッターで自分の人生に関する考え方や幸せについてなどをつぶやき始めました。これは現在まで1日も休むことなく現在も続いています。

いくつか紹介すると――

◎「寂しい」なんてのは「楽しい」を基準にしているから。基準は無ですよ、無」
◎「なんだかすべてが嫌になった」なんて感情も、後ろ向きではない感情です。無理した前向きより素直じゃないですか」
◎「頑張ってる人が頑張っているように見えるのは、オレたち怠け者のおかげだ！」
◎「人の器は大きい小さいより、器の汚れとかヒビのほうが気になりますね」
◎「聞かれてするのがアドバイス。聞かれてもないのにするのが独りよがり。誰も聞いてないのにするのがもはや呪い」

…など、周りと競ったり争わない、相手に振り回されることなく自分の淡々とした生き方をさまざまな角度でつぶやいています。

根底にあるのは、幸せとは「つかむ」ものでも「なる」ものでもなく「感じる」のだということです。日本全国に緊急事態宣言が出され、自分の生き方を考え直す人もいるでしょう。そんな人たちへのヒントににもなります。

例えば、物事から逃げると聞くとネガティブな印象を持つ人もいるでしょう。しかし、ダ名言的には「ドラゴンクエストのゲームにだって逃げるという選択肢があるくらいだからいいじゃないか」となります。

古坂大魔王さん、直木賞作家の道尾秀介さん、ハマカーンの神田伸一郎さんなどが早くも反応

発売間もない本書ですが、古坂大魔王さん、直木賞作家の道尾秀介さん、ハマカーンの神田伸一郎さんなど複数の著名人が早くも書籍発売を知らせる浜ロンのツイッターの投稿に反応しています。

世の中に「名言集」はたくさんありますが、それは見方を変えるとほんの数パーセントの成功者の言葉だといえます。

それはそれで素晴らしい。でも、大ブレイクしているわけでもない市井の人の言葉には等身大の幸せや成功へのヒントがきっとあるはずです。

著者プロフィール

著者の浜ロン（はまろん）さんは、1973年9月18日生まれ。ナチュラルエイト所属。

1995年に芸人として活動を開始。笑いガーマスクとして『エンタの神様』(日本テレビ系)などに出演し、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)では前説でありながらTV出演もしていた。また、かつては同事務所のくりぃむしちゅー・上田晋也さんの運転手を務め、その経験から人づき合いや処世術、社会に対する皮肉を2016年4月より「ダ名言」としてTwitterでつぶやき、ひそかな話題に。

現在は「ハト派芸人」と名乗り、肩ひじ張らない・無理をしない芸風で活動中。