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『君はまだ忘却の女神と仲良くしているのか?』脳のことを熟知した77歳の現役脳神経外科医がつづる「物忘れ」にまつわる痛快エッセイ

郭水泳さん著『君はまだ忘却の女神と仲良くしているのか?』

郭水泳さん著『君はまだ忘却の女神と仲良くしているのか?』

郭水泳さん著『君はまだ忘却の女神と仲良くしているのか?』が、幻冬舎メディアコンサルティングより刊行されました。

 

77歳 現役脳神経外科医がつづる「物忘れ」にまつわる痛快エッセイ 「物忘れ」の不安から解放され、悠々自適な人生に!

最近、物忘れが多くなった気がする。それ自体も確かに不安だが、少しでも「あれはなんだったかな」と口にすると「忘れたの? 認知症なんじゃない?」と騒ぎ出す周囲の過剰な心配が鬱陶しい――そう感じている高齢者は多いのではないでしょうか。

 
脳神経外科医である著者のもとには、毎日、そんな思いを抱えた患者が家族に伴われて受診にやってきます。
若年性アルツハイマー症の存在も認知されるようになったことから、高齢でなくても「秘書に認知症を調べてこいと言われた」と訪れる40代もいます。

これは一種のハラスメントではないのでしょうか?

 
加齢によって物忘れが多くなるのは事実ですが、「老化現象としての物忘れ」と「認知症」は明らかに異なります。

それを混同して怯え、悠々自適のはずの老後の日々を無駄にしている人がいかに多いことか。物忘れの不安から解放されることができれば、70歳は70歳なりに、90歳は90歳なりに人生を謳歌できるのです。

 
自身も77歳と“後期高齢者”に入る著者は、「物忘れをしても大丈夫です。カバーする方法があるのです。現代のテクノロジーがハンディをなくしてくれます」と同世代にエールを送ります。

そしてスマートフォンを使った独自の対処法「現代版三種の神器」の活用などを推奨。日々の生活には忘れてもさして支障のない物事や、終わったらすぐに忘れていい約束事などがいろいろとあるものです。

それらの記憶は便利な機械に任せれば「脳の場所に余裕のスペースができるので、本当に必要なことに使う記憶力や、思考力、発想力が豊かになる」と提案します。

 
本書では、診察の現場で出合った悲喜こもごもの「物忘れと認知症の勘違い」の例や、街で見かけた物忘れに関するエピソードを紹介。
現代版三種の神器を活用するための具体的な操作法、テクノロジーの発展がもたらすであろう未来の生活へのワクワクするような期待などもしたためています。

脳のことを熟知した著者がウイットに富む軽快なタッチのエッセイで、物忘れが気になる全世代の人々へ「発想の転換」の効用と「老いる喜び」を伝えます。

 

本書の構成

第一章 物忘れにまつわる人情秘話(悲話)

第二章 物忘れのよもやま話

第三章 人類のこれから

 

郭 水泳さん プロフィール

著者の郭水泳(かく・すいえい)さんは、1942年、広島県生まれ。脳神経外科医/医療法人社団のう救会 脳神経外科東横浜病院 理事長。

1966年、広島大学卒業。同年、東京大学脳神経外科へ入局。立体視(3D ステレオグラフィー)研究会の創設、脳血管研究グループへの参加など活動を広げる。1972年、米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校に留学して神経放射線科、神経内科、神経眼科を学ぶ。同年、スウェーデン・カロリンスカ大学に短期留学して神経放射線科を学ぶ。1973年、福島県会津中央病院脳神経外科に勤務。1976年、会津脳卒中センターを開設。日本で初めて全身用CT・デジタルスキャンを導入、翌年にはリハビリ病棟を開設。1986年、のう救会・脳神経外科東横浜病院を開設、理事長・院長に。脳神経外科の専門病院として地域の救急医療への貢献に努める。2013年、院長職を岩本哲朗・現院長に託し理事長職に専念。現在も現役の脳神経外科医として診療にあたっている。

著書に『救える脳を救いたい ~そして救える人生を救いたい~』(みずほ出版新社)がある。

 

君はまだ忘却の女神と仲良くしているのか?
郭 水泳 (著)

「物忘れ」は憂うより楽しめ!77歳の現役脳神経外科医がユーモアたっぷりにつづる「物忘れ」にまつわる痛快エッセイ。

 


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