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『人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院のリクエスト食』人生最後に何を食べますか? NHKラジオ紹介で話題の書籍を文庫化

青山ゆみこさん著『人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院のリクエスト食』(幻冬舎文庫)

青山ゆみこさん著『人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院のリクエスト食』(幻冬舎文庫)

青山ゆみこさん著『人生最後のご馳走 淀川キリスト教病院のリクエスト食』(幻冬舎文庫)が9月19日、幻冬舎より刊行されました。

 

人生最後に何を食べますか?

淀川キリスト教病院が取り組む「リクエスト食」を取材した書籍『人生最後のご馳走』が話題です。
単行本が刊行されたのは2015年のこと。今年に入ってNHKラジオ『すっぴん!』(6月14日O.A.)で高橋源一郎さんが紹介するなどで反響を呼び、緊急文庫化が決まりました。

 
本書は、編集者でライターの青山ゆみこさんが淀川キリスト教病院(大阪府淀川区)の協力のもと、末期がんの患者から話を聞き取り、また、彼らを支える家族、医師、スタッフの想いをまとめたものです。

14人の患者が選ぶメニューは、てんぷら、すき焼き、芋の煮物などさまざま。それぞれの口から溢れ出す食にまつわるエピソードからは、これまでの人生の歩みが見えてきます。

 
文庫化にあたって解説を寄せた若松英輔さん(批評家・随筆家)はこう記します。

「食べる」という行為は、身体的な営みに留まらない。そこには「よろこび」という感情が伴う。それだけではない。私たちは、食事、あるいは「食べる」という行為を通じて、情愛の交感を経験しているのである。(中略)本書は、これまでにはなかった「幸福論」のようにも感じられる。

 
<内容紹介>

最後に選ぶ一皿に、その人の生きた証が詰まっている――。淀川キリスト教病院ホスピス緩和ケア病棟では、週に一度、患者が希望する一皿が振る舞われる。家族みんなが大好きだった天ぷら、昔懐かしのハイカラ洋食……臨終の間際によみがえる美味しい記憶と、患者を支える家族、医師、スタッフの想いをていねいに紡いだ「リクエスト食」の物語。

 

青山ゆみこさん プロフィール

青山ゆみこさんは、編集者、ライター。神戸市在住。

単行本の編集・構成・執筆、インタビューなどを中心に活動。市井の人から、芸人や研究者、作家など幅広い層で千人超の言葉に耳を傾けてきた。

 

 


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