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『もう一度片づけをはじめよう! 「枠」を決めれば、モノは減らせる』片づけのいちばんの山場は「モノを減らす」こと

はせがわよしみさん著『もう一度片づけをはじめよう! 「枠」を決めれば、モノは減らせる』

はせがわよしみさん著『もう一度片づけをはじめよう! 「枠」を決めれば、モノは減らせる』

はせがわよしみさん著『もう一度片づけをはじめよう! 「枠」を決めれば、モノは減らせる』が、同文舘出版より刊行されました。

 

“何となく”片づけをはじめても、変わり映えはしないし、リバウンドするのは当たり前!

本書は、何度も片づけにチャレンジしてきた人、そろそろ本気でやらなければならないと思っている人に向けて、今度こそ片づけを成功させるための本です。

 
片づけが苦手な人の家には、必ずといってもいいほど1冊以上「片づけ」の本があります。「片づけなければ」という意識から、本や雑誌を買って学んだり、ブログやSNSで片づけの技や収納方法を得たりしているのです。

しかし、知識が増える一方で、なかなかうまく片づけられなかったり、知って満足してしまい行動するまでに至らなかったりという人が多くいます。

 
そんな、知識をたくさん持っている人にこそ、本書の「枠を決める」という基準を持って、片づけをはじめてほしいと著者のはせがわよしみさんは言います。

 

「減らす」も「整える」も「枠」があれば、うまくいく!

一般的な片づけの順序は、「減らす(整理)→収納(整頓)」ですが、本書では3つのステップを提案しています。

 
◎STEP1:枠を決める(収納の大きさや種類、完成の見た目も意識して決める)

◎STEP2:量を減らす(徹底して枠に収まる量に減らす)

◎STEP3:整列して収める(モノの色や向きを揃える。難しく考えない)

 
多くの人が苦労するのは「モノを減らす」場面。もったいないから、まだ使えるから、いただきものだから……と、減らせない理由はどんどん出てきます。

 
しかし、片づけられない理由、散らかる原因は、「モノの総量が多いこと」なのです。

そこで、STEP1で枠をきちんと決めていれば、物理的にも精神的にもモノを減らしていくことができます。

 
枠の決め方は、片づけるその場をまずは、眺めること。その場所をどんな風に完成させたいか、収納の大きさや種類、そして完成させたい“見た目”もイメージします。そして、そこに「入る分だけにする」と決めるのです。

このステップがあるからこそ、「減らす」も「収納」もうまくいくのです。

 

実は、収納テクニックは大して重要ではない

収納に関する情報は、世の中に溢れています。

著者はそれに過剰に反応しては、「片づけや収納の呪縛」になると言います。「このメーカーのこのグッズを使わないときれいに収納できない」「これが片づけの完成形だから、同じようにしないと片づけは成功じゃない」と、他人の片づけの成果を自分に課してしまうと苦しくなるのです。

 
それよりも大切なのは、自分にとっての心地のよさなのです。

実は、片づけにおいて収納テクニックはそれほど重要ではありません。「枠」を決め、モノの総量が減ったら、あとは単純な法則に沿って整頓していくだけなのです。

 
本書の中では、モノを減らす基準として、

(1) 好きなモノ
(2) 思い出
(3) 不要なモノ

…の3つの選択肢で仕分けをし、それでも減らせないなら、「自分軸」と「時間軸」の2つの軸を使う。それでもまだ捨てられないモノは、五感(聴覚、嗅覚、触覚、味覚、視覚)や「なんとなく」の感覚である第六感までをも使ってモノを手放す方法を書いています。

 
また、収納に関しては、「立てる収納」と「かける収納」で、すっきりとしたモノの片づけができることを、著者の自宅のスナップ写真とともに解説しています。

 

おうちまるごと公開! 片づけ・収納・暮らしのヒントに「おうちおしゃれ 片付けカフェ」開催

著者は、地元旭川を中心に活躍する片付け空間デザイナーです。

「増えすぎたモノを処分したい」「収納スペースを活かせない」「使いやすいキッチンにしたい」「おもちゃが多くて困っている」「やる気が出ない」などなど、片づけに関する悩みは人それぞれです。

 
そこで、悩みを解決するために、自宅を丸ごと公開し、実際にモノや収納、動線や暮らし方を見せながら解説するセミナー「おうちおしゃれ 片付けカフェ」を開催しています。

棚、引き出し、押し入れ、冷蔵庫の中まで、全部見てもらい、モノの配置や総量、ストックなどを自分の家と比較しながら考えることで、より具体的に片づけの手順や計画ができるセミナーです。

 
「百聞は一見にしかず」で、参加したら片づけのやる気がアップしたと好評で、開催後わずかで参加者は100名を超す人気企画です。

 
このように、片づけに悩む人に寄り添いながら活動をしている著者が伝える本書。

「そろそろ本腰を入れなくては」「片づけの方法はもうわかっている。けれど一歩踏み出せない」という方にこそおススメの一冊です。

 

本書の構成

プロローグ 呪いを解いて、もう一度片づけをはじめよう!

CHAPTER1 「片づけ」をもう一度考える
片づけに「正解」はない ―自分の心地よさの「枠」を持とう―
「捨てる片づけ」と「捨てない片づけ」
忘れられたモノの気持ち

CHAPTER2 片づけ上手は散らかし上手
モノが散らかる原因
散らかしの現場検証
”憧れの暮らし“が枠を決めてくれる
元気に散らかすための”リスタート“が片づけ
片づけのやる気がいつまでも起きない理由
しょうもない「〇〇しなきゃ」という”縛り“は捨てよう

CHAPTER3 枠を決める、減らす、整える
「収納」は大して重要ではない。肝はとことん「減らす」意識
枠を決めるⅠ:どのくらいの時間をかける?
枠を決めるII:どこから片づける?
枠を決めるIII:収納の枠を決めよう

CHAPTER4 片づけの山場! モノを減らす仕分けの秘訣
3つの選択で仕分けする
仕分けは2つの軸で決めよう
モノ減らしの極意Ⅰ:五感を使おう
モノ減らしの極意II:リサイクルで手放す
モノ減らしの極意III:納得できないなら捨てない

CHAPTER5 収納の基本は「立てる」「かける」でうまくいく
収納の2大テクニック
位置を決めて整える
収納サイズの枠に合わせた買い物を意識しよう
キッチンは「やめる」と「まとめる」ですっきりする
おしゃれ好きなら洋服は堂々と増やしてよし
神対応な「紙対応」を
思い出の品は眠らせない。活用して片づけよう
忘れ物防止に「玄関収納」のススメ

CHAPTER6 いかに片づいた状態をキープするか
ちょっとした視点のスイッチで世界が変わる
こだわりを持とう 増やさない努力
増えやすいアイテム 捨てづらいアイテム
モノにも温度がある

CHAPTER7 片づけられるこどもに育てる4つのステップ
こどもの片づけ能力を引き出す
ステップI:幼少期は「戻す」を習慣に
ステップII:小学生は「好きなもの」を選択し、親はそれを認める
ステップIII:こども自身に「捨てる潔さ」を体感させる中学生時代
ステップIV:自立への階段「あえて不便に慣れておく」
黒いドロドロがいたわが家

CHAPTER8 もっと家も自分も好きになる! 片づけの効能プラスα
モノの扱い方や持ち物はあなたを物語る
ひと工夫で空間が映える「部屋を飾る」ススメ
生活に季節を取り入れてメリハリを
いざという時の備えが「片づけ」
片づけで品格を上げる
大切なことは うちがわに

 

はせがわよしみさん プロフィール

著者のはせがわよしみさんは、1973年生まれ。片付け空間デザイナー(整理収納アドバイザー1級)。

古く暗い家を何とかしたいと、こどもの頃から片づけや部屋の模様替えに目覚め、片づけ追求歴は35年以上。短大卒業後、アパレル会社に就職し、雑貨のディスプレイや陳列デザインを行なう仕事に従事。途中、難病を患い思い悩む日々をすごすが、片づけが心の整理にもつながると気づく。

主婦業や子育ての経験を重ねる中、整理収納アドバイザー1級を取得し、片付け空間デザイナーとして独立。個人や企業を対象に片づけサポートを開始し、自宅を建てた経験からハウスメーカーとの整理整頓を視点としたコラボ企画や、片づけから自分探しにつなげる就活のアドバイスなど、幅広いテーマで700人以上にセミナーを開催中。中でも収納も丸ごと公開する自宅セミナーは開催わずかで参加者100人を超え、話題となる。

「Yoshimi 時短塾」も開催。「モノを活かし魅せる。自分らしくデザインする片づけへ」というコンセプトで活動している。
地元旭川のコミュニティラジオ「FM りべーる」に、土曜日パーソナリティとして出演中。

★はせがわよしみさんホームページ:http://www.yoshimistyle.com

 

もう一度片づけをはじめよう! 「枠」を決めれば、モノは減らせる
はせがわよしみ (著)

片づけのいちばんの山場は「モノを減らす」こと。
モノが減らせないのは、基準がないから。

片づけにおいて、収納テクニックは大して重要ではありません。

STEP1 枠を決める
STEP2 量を減らす
STEP3 整列して収める

この3つのステップで、今度こそあなたの片づけを成功させましょう!

 


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