『お金の教育がすべて。 7歳から投資マインドが身につく本』所得格差から子どもを守る唯一の方法とは?
ミアン・サミさん著『お金の教育がすべて。 7歳から投資マインドが身につく本』が、かんき出版より刊行されました。
100年に一度の転換期の時代に生きる子どもたちへ
今、日本だけでなく、世界が大きな金融システムの転換期にあります。世界で最も成功したファンドマネジャーとして知られるレイ・ダリオさんは、「これから、100年に一度のレベルの転換期がやってくる」と語っています。
また、貧富の差が広がりすぎて、世界のあちらこちらで緊張感が高まっています。
貧困と不正を撲滅するために世界100カ国以上で展開する国際非政府組織(NGO)のオックスファムは、「世界で最も裕福な8人と、世界人口のうち経済的に恵まれていない36億7500万人、つまり世界人口の50%の資産額がほぼ同じである」とする報告書をまとめました。
そして、この格差は今後も広がり続けていくと予測されています。これから先、もっと大きな何かが起きそうだという予感や不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
特に、お子さんのいるご家庭ではなおさら危機感を募らせているかもしれません。大切な子どもの未来のために、何ができるのかを真剣に考え、準備できることがわかれば、できるだけのことをしてあげたいと願っているはずです。
お金の教育を今すぐ始めよう!
100年に1度の転換期に備えてできる唯一の対策は、ファイナンシャルリテラシーを向上させること。つまりは、「お金の教育」を行うことです。
著者は、「お金の教育」こそが、教育の中で最も重要で、かつ最優先すべきことだと言います。
なぜなら、お金とは、人が生まれた瞬間から、一生のあいだずーっとつきまとい、人生の幸福を大きく左右するものだからです。
「お金のことがわかれば、幸せに生きていける」といっても過言ではないのです。
「お金の教育がすべて。」これこそが、最優先すべき教育です。
小学校で株取引について教える世界の国々
金融大国のアメリカやイギリスの小学校では、株をはじめとした投資について教えています。2014年にはイギリスでは教育省主導のもと、投資教育が学校教育の中に導入されています。
これらの国では、子どものうちからお金の知識を持つことは良いことだとして、多くの家庭で子どもに投資を教えており、実際に株式投資をしている子どももいます。
一方、日本はどうでしょうか。
2016年に金融広報中央委員会が行った「金融リテラシー調査」によると、日本は英国やドイツに比べて、金融リテラシーに関する共通問題の正答率が10%も下回っています。
特に、18~34歳の若い世代の正答率が低いことがわかります。この金融リテラシーという言葉は、本書で再三紹介されているファイナンシャルリテラシーとほぼ同義語でしょう。
本書の内容
本書のプロローグでは、あなたの家庭の「お金の教育力」がわかる8つの質問が用意されています。それぞれの質問を通して、現状を把握してもらいます。
第1章では、なぜ、お金の教育が必要なのか、著者の考えの全体像を示します。
第2章ではお金に対する信念、マインドの持ち方について伝授。そして、第3章ではお金の仕組み、第4章では、特にこの100年のお金の歴史について、それぞれ子どもにもわかるように説明されています。
第5章では、実際に子どもたちにどのようなお金の教育をしたらいいのか、対象年齢別に分けながら、解説しています。
エピローグでは、お金の教育をすることで子どもに身につく、新たな能力について触れています。
全体を通して、まず親御さんがお金に対する偏見や思い込みを取り払い、正しいお金の知識、ファイナンシャルリテラシーが身につくように設計されています。お子さんに教える際のポイントも随所に盛り込まれ、対話例も多数用意されています。
本書の目次
プロローグ あなたの家庭の「お金の教育力」がわかる8つの質問
第1章 私たち日本人に欠けている「お金の知識」
第2章 子どもの将来は「お金の信念」で決まる
第3章 「お金の仕組み」を知ることから始めよう
第4章 子どもと一緒に学びたい「この100年のお金の歴史」
第5章 家庭でできるお金の教育 実践編
エピローグ お金の教育は子どもの未来に複利をもたらす
ミアン・サミさん プロフィール
著者のミアン・サミさんは、1980年、東京・品川で生まれる。両親はパキスタン人。国内のインターナショナルスクールで学んだ後、米国のデューク大学に入学。医療工学、電子工学を専攻、経済学を副専攻。在学中より株、FXなどに投資し資産運用も始める。
大学卒業後、日興シティグループ証券に入社。その後、イギリス系のヘッジファンドに移籍。「金利のレラティブ・バリュー(裁定取引)」に特化し、最盛期には6000億円以上を運用した実績を持つ。
その後、起業の失敗と金融業界への復帰などの紆余曲折を経て、さまざまな投資とビジネスを通して資産10億円以上を構築。
現在は、ブロックチェーンの後継技術として期待される「ヘデラ・ハッシュグラフ」を普及させる日韓法人の代表を務めている。また、「お金の科学者」として、オンラインコミュニティやリアルセミナーを通じて、まるでジムに通うように、誰も教えてくれなかったファイナンシャルリテラシーを向上させる「サミーのファイナンスジム」を主宰。小学生にもわかる解説を心がけるお金のセミナーはいつも大盛況で、子どもが参加することも多い。4男の父として家族を愛するよき夫、よきパパでもある。
著書に『毎月5000円で自動的にお金が増える方法』(かんき出版)がある。
★著者のコミュニティ「サミーのファイナンスジム」:https://lounge.dmm.com/detail/988/
お金の教育がすべて。 7歳から投資マインドが身につく本 ミアン・サミ (著) 所得格差から子どもを守る、唯一の方法がわかります! □子どもにはいい学校に入ってほしい |