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『自分と向き合い成長する アニメと哲学』なぜ六つ子たちはニートであることを気にしないのか?気鋭の哲学者による「自分らしく生きるための哲学ガイドブック」

小川仁志さん著『自分と向き合い成長する アニメと哲学』

小川仁志さん著『自分と向き合い成長する アニメと哲学』

小川仁志さん著『自分と向き合い成長する アニメと哲学』が、かんき出版より刊行されました。

 

アニメ、哲学、成長。本書はいったい何を目的としているのか?

「多くのアニメは、子どもたちがどう生きるべきか、その指針となるようにつくられている」とNHK Eテレ『世界の哲学者に人生相談』の指南役でお馴染みの哲学者・小川仁志さんは言います。

アニメには意識のあり方や成長の様子が、わかりやすく描かれています。そこで、そうした誰もが知っているアニメを共通の題材にして、意識なるものを哲学的に解釈してみたのが本書です。

 
自分のことは意外とわからないもの。自分がどういう意識を持っているのか、また自分の意識がどういう状態なのか、それは自分では見えません。

だから他人をモデルにして考えるしかありません。本書では、その「他人」として、わかりやすいモデルであるアニメのキャラクターを活用しています。

 
本書で取り上げられているアニメ作品に現れる意識は、いずれも私たち自身の心情になじみ深いものばかりです。誰しも頑張りたくないときがあったり、逆に成長したいと望むときがあったりと、生きているとどうしていいのかよくわからなくなるものです。

これらはいずれも意識が関係しています。私たちは、どんな状態に陥っても、最終的には一つ上のステージに行きたいと望みます。つまり、成長したいのです。

とはいえ、誰もがいわゆる意識高い系になりたいと望んでいるという意味ではありません。意識を高めるというのは、自分の意識というものに自覚的になって、それをコントロールするということ。言い換えると、それは自分らしく生きるということです。

 
人間は意識に支配された生き物です。その意識を飼いならせるかどうかで、人生の善し悪しが決まってくるといっても過言ではありません。意識に振り回されて生きるなら、それはもう自分らしい人生とはいえないのだから。

その点で、本書で紹介されているアニメの主人公たちは、意識を高める方向に向かっていったといえます。

 
本書では以下のアニメ作品を題材に、取り上げています。

◎第1章 おそ松さん×ニーチェ
◎第2章 ジブリアニメ×西田幾多郎 
◎第3章 ちびまる子ちゃん×サンデル 
◎第4章 新世紀エヴァンゲリオン×デリダ
◎第5章 ドラゴンボール×レヴィナス 
◎第6章 ワンピース×ラッセル
◎第7章 ポケモン×ドゥルーズ 
◎第8章 ドラえもん×ヘーゲル
◎第9章 君の名は。×ガブリエル 
◎第10章 アニメ×未成熟の肯定

 
本書は、アニメ作品の解説本ではなく、ましてや哲学書でもありません。読んで元気の出る、ストレートな自己啓発書です。あえて各章とも二部構成をとり、哲学の詳しい話はひとまず別にしてあります。

第一部のアニメの話を自己啓発書感覚で読んだ後、第二部で哲学の部分をさらに詳しく知ってみるのでもいいし、第一部を読む中で参考書のように第二部を参照するのもアリです。

 

本書の目次

第1章 おそ松さん×ニーチェ ──強く生きるための考え方

第2章 ジブリアニメ×西田幾多郎 ──本当の自分との向き合い方

第3章 ちびまる子ちゃん×サンデル ──ほどよい人間関係のつくり方

第4章 新世紀エヴァンゲリオン×デリダ ──迷いから抜け出す方法

第5章 ドラゴンボール×レヴィナス ──自分を強くする方法

第6章 ワンピース×ラッセル ──幸福の見つけ方

第7章 ポケモン×ドゥルーズ ──自分を進化させる方法

第8章 ドラえもん×ヘーゲル ──自分を成長させる方法

第9章 君の名は。×ガブリエル ──人とのつながりを確認する方法

第10章 アニメ×未成熟の肯定 ──成長過程における意識の葛藤

 

小川仁志さん プロフィール

著者の小川仁志(おがわ・ひとし)さんは、1970年生まれ。京都府出身。哲学者、山口大学国際総合科学部教授。

京都大学法学部卒業後、伊藤忠商事入社。同社退職後、4年間のフリーター生活を経て名古屋市役所入庁。同市役所に勤務しながら、名古屋市立大学大学院にて博士号(人間文化)取得。徳山工業高等専門学校准教授、プリンストン大学客員研究員を経て、現職。専門は公共哲学。NHK Eテレ『世界の哲学者に人生相談』の指南役や長年主宰している「哲学カフェ」でも知られる。

著書に『哲学の最新キーワードを読む「私」と社会をつなぐ知』(講談社)、『AIに勝てるのは哲学だけだ』(祥伝社)、『これからの働き方を哲学する』(リベラル社)など多数。監訳書に『「正義」は決められるのか?』(かんき出版)がある。

 

自分と向き合い成長する アニメと哲学
小川 仁志 (著)

読めば必ず
意識が変わる!

アニメ、哲学、成長。

格差、グローバル化、AIをはじめとしたテクノロジーの急速な進歩。
世界はますます人間にとって生きづらい場になっている。
実際、そんな中で生き方に悩んだり、意識が低くなってしまったり、自分というものを見失っているような人が増えている。

ただ、そうしたさまざまな悩みは、結局意識の持ち方次第で解決することができる。
なぜなら、自分をコントロールしているのは自分の意識であり、世の中は変わらないとしても、意識の持ち方次第で楽しく、前向きに生きていくことは可能だからである。

本書の目的は、アニメを切り口に、哲学をツールとして使い、自分と向き合うことで意識を高めて成長すること。

 


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